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健気な電池と粋な時計の話


数日前から目覚まし時計だけで
起きるようにしてみたら気づいたこと、
電池と時計の命がけの仕事ぶり
その心意気を感じたって話。


なんとワタクシ5〜10分刻みでスマホのアラームを鳴らして
1時間近くなかなか"起きない人"なんです。

起きれない、というより、
"起きたくない"のです。

自分でも やめればいいのに、と思うのに何故かやめない"謎の習慣"を先日やめれたんですね。
(近所迷惑にならぬようベッドを配置と音は最小)

きっかけは 大好きなお客様から
枕元に充電しながらスマホを置くのは非常によろしくない」と伺いまして。

今まで薄々存じ上げていたその
心身への"悪影響"を
「わかっちゃいるけどさぁ〜
       ついねぇ〜」と
うやむやにしていたのです。

お話しを伺って、
「そうだな。やめよ」とスパっとできたんですね。

超絶大好きなお客様からのアドバイスは秒で言うこと聞きます笑笑


てな訳で、スマホではなく
目覚まし時計のアラームで
起きる朝が始まったわけです。


もう何年も、
5分刻みのアラームと各スヌーズが
まるで同時多発テロ的に鳴る朝。

私の生活の中で唯一の
無駄で意味不明な朝の儀式が無くなりました。

猫たちが遠くから
「早く起きろ、ご飯出してー」
「いつまでやってんだ…」と
冷ややかな目で私を眺める光景と共に。

やればできる。うん。びっくり。

ある朝も目覚ましが鳴り、時計を見て止めようとした時。

なんと液晶が消えていて、
音を止めたら パッて 液晶復活。

初日は寝ぼけていて老眼も進んできたし見えていないのだと、
なんとも思わなかったのですよ。

しかし翌日も、その翌日も 
液晶は音を止めるまで消えているんですよね。

まだボケーとした頭の中で色々巡って、ハッとしました…

それって、それって!
もしかして!!

電池が残り僅かなエネルギーを
振り絞って、
命(電池の寿命)削りながら
全力で私を起こそうとしている!!

しかも時計の方も最も重要である仕事、『時間の表示』を消すという形でエネルギーの消費をしないように電池をフォローしているのでは⁈

…なんて粋な計らい。
(あくまで妄想)


電池と時計の連携プレーが行われるその瞬間まで私は眠りの中。

両者が刻むその"時"めがけて
せ〜のっ!!って力を合わせ
「ピピっ」て平和な音鳴らしてんのかしら?と思い、

朝から感動したって話なんですけどね。

全米は泣かないかもしれませんがね、

私は泣きましたよ。



えぇ、もちろん冗談ですけどね。
はは。

でもね、


いや、たまんねぇな こりゃ。

健気!
電池と時計、すごい。


とはなりましたよ。


時計と電池の感動の物語。

思わず「やぁ〜ありがと!」と言ってしまいましたもの。


しかしですよ、

もし電池の寿命、その
"最後の時"を 

なんなら深夜とか起きる時間の
前に迎えていたとしたら…

と考えると
つまり寝坊した場合を考えますと。

ゾッとするんですけどね。

(実際寝坊してお客様より後に店入りしたことが人生2度ありますごめんなさい)

(今でもそのお客様はご来店していただいており、
私はその方を神様だと思って感謝尊敬しております、
本当ありがとうございます!
)


それでも電池を変えずにいてやろうって、
なんか 最後まで付き合うと心に決めて

その"仕事への意気込み"を

真っ当させてやりたいって 私、
変な覚悟をして毎晩寝るんですよ。


なんじゃそれ、ですよね。

(遠くに置いたスマホに念のためアラーム仕込んでありますので大丈夫)

だからそれに気づいてからは
毎朝目覚ましが液晶消しながら

元気よくピピって言うと 
マジで愛おしく思うんですよね。

よく頑張った!
起こしてくれてありがとう!って。


ほんでもって なんか微笑ましく、
まあ目覚めがよろしいんですわ。

伝わりますかね、この感動。

単三電池、全力ですよ。 


体積比で言ったら私の…何分の1ですかね、
どうでもいいんですけど 
要はとても小さいじゃないですか。
電池って。

すごいことですよね。
素晴らしい。

電池と時計のおかげで毎日 
時間を知ることで身支度を整え
お客様を綺麗に
仕事場へ向かえるってわけですし。


本当に起きれない、というか 
起きない私が 

スパっと目覚めるのことができるのは
心身の健康を想って
"枕元の充電おやめなさい"とお話をしてくれたお客様はもとより、


命がけの電池と時計達の想いに、

「人として応えなきゃいかん!」


心が動いたから、なんですねぇ。


いや寝坊するといけないから
「電池変えようよ」って声も聞こえてきそうですが。



皆様ならどうしますか?
悩むなぁ〜。



とまぁそんなこんなです。 


日常の些細なこと、
当たり前だと思っていること、その奥に
気づくだけでなんかいいって話。


まだ電池は変えません。

以上です。





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