理由はシンプルで良い
もし私がずっと瀬戸内エリアに 生まれた時から暮らしていたら当たり前にありすぎてアンテナにひっかかることはなかったはず。
意志とは別のところで岡山で暮らすことになり、首都圏からやってきたのが昨年の春。岡山に住みたい!という気持ちでやってきたわけではなかったので、当初は首都圏にありこちらにないものを嘆く日々が続いていました。
ないものを嘆く気持ちを封印する必要はないけど、ないものを嘆くよりもあるものを見つける方が価値的だと思い、瀬戸内の魅力を知りたい、岡山の暮らしを意味あるものにしたいという気持ちで岡山の色々な出来事、風景、モノ、人、にアンテナを張ってきた岡山1年目だったと思います。そしてそのアンテナがこのコミュニティの存在を知るきっかけに。
瀬戸内地域の魅力的なモノ・コトを、「かわいい」という観点から探し、伝え、育てることを目的とした、瀬戸内かわいい部というコミュニティの企画に参加させていただきました!
和菓子さんぽ倉敷。
今回の企画は和菓子さんぽ倉敷。岡山の銘菓である橘香堂さんでむらすずめを焼いたり老舗の和菓子屋さんである木本戎堂さんを訪れたり、和菓子女子のせせなおこさんが和菓子とコーヒーの組み合わせを提案されているのですが、せせさんをお呼びしてそれを実際にやってみたり。
そしてそのすべての背景には倉敷美観地区の美しい春の気候と風景があるというもの。
倉敷の美観地区は有名な観光地なので、岡山初心者の私も、数回岡山にやって来てから訪れていましたが、和菓子というテーマを持って歩くことはしていなかったし(小さな子がいたらテーマ通りにいくことはまずない…なので今回は単身で参加)何より岡山に精通した参加者の皆さんと巡ることができたのが新鮮でした。吉備だんごが名物だと思っていたけどそれだけではない、むしろこっちだよと教えて頂いたり。
岡山の名物 大手まんじゅう知らなかったんです。
岡山に引っ越すよ‼ってなったときも
周囲の人からは
吉備団子だね。フルーツ美味しいんだよね。
は、 たくさん言われて。
わたしもその認識でした。
今回はせせさんに
コーヒーと和三盆(木本戎堂さんで購入したもの。彩り鮮やかな菓子と季節のモチーフでつくった和三盆などがたくさん)を頂きながら、お話をお聞きする中で、心にふっと納まったことがあったのでそれを書きます。コーヒーはヤマウコーヒースタンドのもの。このお店もきっと有名なんだろうけど知らなかった。
理由はシンプルで良い。
和菓子に関わることをされているのはなんでですか?みたいなことをお聞きしたと思います。たぶん何回もいろんな人から聞かれているであろう質問だっただろうなと後々思いましたが…
段々と減っていく和菓子という文化。
それを、若い世代に伝えていきたいとかですか?とお聞きしました。様々な和菓子にまつわる活動を全国でされている方なので。
でもせせさんは
「そういうのというより、ただ自分が好きだから美味しいものが無くなって欲しくないからですね」とおっしゃいました。
シンプルだけどすとんと落ちた言葉でした。
わたしは装飾やパーティースタイリング活動をしていますが、人に伝えようと思うと肩の力が入り、たいそうな大義名分を語らなければ、と思ってしまうことが多々。
伝えるために必要な言葉はあるし
語るべきこともあるは事実ですが
と同時に本当にそうなのかな、
かっこつけてないかな、と思うことも。
本当はただ好きなだけ 楽しいだけだったりして。
こどもと大人に和菓子や日本の行事を感じ知ってもらう会をスタイリングしてみたいなと思っているのですが、日本の文化を!とかあんまりかっこつける必要ないな…と。
ただ美味しいよ‼きれいだよ!があればいいな。そして私は好きだからその空間を彩る。
かわいい部で手作りしたむらすずめをお土産にして、食べたこどもたちの
\ あんこおいしいー! /
ただただ美味しさを噛み締める姿を見て
再確認しました。
理由はシンプルでいい。
今回お会いした瀬戸内かわいい部の皆様
この度はありがとうございました!
岡山の魅力を発見できました。
これからも活動期待しています!
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