39歳が退職→『フリーランス』という生き方に挑戦
はじめまして!
h design(アッシュデザイン)の平野智也といいます。
さっそくですが僕は、このコロナ禍である今年の6月で10年勤めた会社を退職する事にしました!
手に職がある訳でもなく、39歳という年齢、そして現在コロナ真っ只中。「このタイミングで何で?!」「今辞めてこれからどうするの?」と聞かれる事もしばしば。
逆の立場でも絶対思いますもん。ひとことで言うなら、
「僕、フリーランスのデザイナーになります!」
“年齢・タイミング・目標・実績“、総合的に判断すると無謀と思われるかもしれませんが、そこにはまぁ色々と決断するに至った理由がありますので、優しい目で読んでもらえればと思ってます!
1. 僕のヒストリー
●小学校〜中学
Jリーグ開幕に合わせてサッカーを始める。ひたすらサッカーに明け暮れていたがたいして上手くもなく、なんなら野球部にサッカーで負ける。
地元名古屋のグランパスファンが多い中、初めて買ったJリーグチップスでサンフレッチェ広島のカードが出て、広島ファンになる。
●高校
続けてサッカー部に入部。可愛いマネジャーに呼び出されたので告白を受ける準備をするも、イケメン友達にラブレターを渡して欲しいという漫画の様な展開を経験。
L'Arc〜en〜Ciel・GLAYに影響され、進路を音楽の専門学校に決定。
●専門学校
遊びでドラムを叩いた事でドラムに目覚め、3ピースバンドを組んで精力的にバンド活動を行う。
CLUB QUATTROや新宿LOFTでライブを経験。
著名なレコーディングの方に気に入られレコード会社の推薦を受けるも、ベースに彼女を取られて解散。
●22歳〜23歳
「なんかオシャレっぽい」という理由で雑貨屋にバイトで入社。その後店長となるも、数ヶ月後に会社が倒産。退職金が出る希望退職を募っていた為、退職。
雑貨・インテリア・ディスプレイ等を通して、店舗デザインに興味が湧く。
●24歳〜26歳
ハローワークで半年ほど建築の基礎を学び、店舗設計事務所に入社。施工図作成や現場監督を経験。
ここからIllustrator・Photoshop・Vector Worksを使い始める。
入社3年目、あまりのハードワークさと給与面、給与の支払い遅れにより不安を感じていた時、東京にいた雑貨屋の元上司から『うちに来ないか?』と誘われ退職して上京。
●27歳〜28歳
東京のインテリア商社に入社。インテリアカーテンの営業やECサイトのページ作成を行う。
業界でも著名な方の下に付き仕事をするも、営業という仕事があまりにも自分に合わず、軽くノイローゼになり泣く泣く1年で退職→地元愛知に帰省。
●29歳〜39歳
ハローワークで求職中、『レジャーホテル運営』の求人が目に止まる。
仕事内容に「今までの経験が全て活かせる!」「レジャーの仕事ってなんか楽しそう!」という思いから応募。
面接で初めて『レジャーホテル=ラブホテル』と知るが、なぜか無事採用。
・・・ここから僕は全くの未経験で、しかも知らずに入ったラブホテル業界に約10年間勤める事になりました。
2. 生き方の変化とiPadデザインとの出会い
実はここ2年ほど激務とそれによるストレス、そして上司との人間関係悪化により、僕は今年の初めに【鬱病】と診断されました。
まさに家と会社の往復だけの日常、週末は疲れ果てて過ごす日々。
食欲もなく気分は落ち込み、特にストレスによる不眠は精神的にも肉体的にもかなりキツかった…
かと言って10年勤めた会社を辞める度胸も、この状況で転職活動して環境を変えられる自信も無い。
毎日悶々と惰性で生きている中で、僕が自分の生き方を変えるキッカケとなった瞬間がありました。
(1)フリーランスとしての生き方を選んだ友人
僕には影響を受けた2人のフリーランス友人がいます。
—— 1人目は『夫婦無職で世界一周』というブログや、自分らしい生き方についてのサロンを運営している旅ブロガーのGOROさん。
彼は元々100万近い月収を得ていましたが、お金を稼ぐ為の人生に疑問を感じ、『好きな事で生きていく』をモットーに仕事を辞めて、好きだった旅をコンテンツにブログ収入で生きる道を選びました。
出会った時は「そんな生き方もあるんだなぁ〜」と。
当時は特に仕事への不安や不満も無く、この会社で仕事を続けていく事に疑問もありませんでしたしね。
ただ、今の生活に“疲弊・疑問・不安”を感じてからは、彼らの素直な生き方、貫き通す信念、コンテンツとして磨き上げていく姿勢に強い共感と憧れを抱き始めました。
—— 2人目は『色と感謝のブログ』やYouTubeで趣味のキャンプ・登山動画をアップしているおーちゃん。
某大手自動車メーカーの関連企業で働いていましたが、同じ様に仕事に対する強いストレスにより体調を崩し、安定企業を退職して自分らしく生きる道を選んだ大親友。
コンテンツによる収入はまだほとんどありませんが、好きな時に仕事をして趣味に没頭するという生き方を選択。
退職には驚きましたが、今の生き方に自信と誇り、自分らしさを強く感じている様子が垣間見える。
仕事をしていた時に比べ明らかに人生を楽しんでいる姿に、純粋に嬉しさを感じています。
僕の価値観は彼らの決断と生き方を間近で感じ、『ストレスを抱えて安定収入を得る』から、『やりたい事をやって柔軟に生きる』へと変化していきました。
(2)iPadデザインというコンテンツ
僕には仕事以外に没頭する様な趣味がありませんでした。
iPadは元々持っていましたが、ノートPCの代わりにネットや動画を見る程度。
そんな中でたまたま目に付いたiPadの使い方を説明したYouTube。
3年ほどiPadを使っていましたが、全く知らない便利な機能になぜか不思議と興味を覚えました。
それに合わせてiPadでデザインをしている動画もあり、ガジェットへの興味と素人なりにデザインが好きだった僕は、毎日その関連動画を見続けました。
「こんな便利な使い方があるんだ」
「iPadだけでここまでデザインできるんだ」
「いろんな事がiPad1つで出来ちゃうんだ」
僕はどうしてもiPadでデザインしたくなり、昨年末に『iPad Pro』と『Apple Pencil』を購入。
とにかく何か作りたくて、見よう見まねでモーショングラフィック作りを始めました。
すると、無趣味でダラダラと休日を過ごしていた僕が、朝から晩までドップリと動画作成に熱中、仕事終わりも深夜までiPadでムービー作成。
正直、自分でも驚く程没頭していました。
これでも一応、イラレやフォトショ歴は15年ほど。アプリは違えど操作方法に困る事なく、すんなりと使えた事もハマった要因ではありましたね。
自分が作った素材が動く様子にめちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
そして何よりも、iPadでデザインやムービー作成をしている時はとにかく楽しくて、日々の疲れやストレスを忘れさせてくれる。
僕はこの“iPadでデザインする“という事に触れて、大袈裟ですがこれからの目標ができました。
(3)退職の決断
僕が最初に退職を伝えたのが2020年10月。
この時はピークで憔悴しきっていました。
「こんなに辛く苦しい思いをしてまで、ここに居る意味があるのか?」
「この状況でこの先やっていけるのか?」
「自分を押し殺してまでやらなきゃいけない事なのか?」
ただその時は会社から一定の評価は貰っていたし、「10年という月日をここで断つのはもったいない」という思いから、踏み止まりました。
まぁ、辞めてやる事も無いし、今の退職はタイミングが悪すぎですしね。
それからも相変わらずストレスを抱えながら仕事を続ける事に自問自答を繰り返している中、「自分は何の為に働いているのか?」といよいよ会社にいる意味合いを失っていました。
そんな中でフリーランス仲間の支えがあり、iPadデザインという心を動かされたモノに出会った事で、“安定“を捨ててでも自分自身の為に生きたいという思いから、4月に退職を決断しました。
3. フリーランスとしてやりたい事とは
(1)デザインを通して周りと自分を幸せに
思い返せばグラフィックに限らず『何かを作ってる』時は常に没頭していました。
音楽・店舗・図面・ECサイト・資料・ラブホテル…業種や内容はバラバラでも、全ての経験が今の自分に繋がってる。
今は本当に駆け出し、知り合い伝いにデザインをお願いして作らせてもらってます。それでもこんな僕にオンラインサロンや新規事業、YouTubeなど大事なコンテンツのロゴやムービーを頼んでくれる事に感謝しかありません!
また、素人なりに作ったデザインに「凄くいいね!」「素敵です!」「ありがとう!」なんて感想を言われると、本当に嬉しくて幸せになる!
そして僕だけではなく、周りの人達も少しは幸せにできたんじゃないか?
こんなに楽しくて幸せを感じる事ができるなら、スキル・センス・思考を更にアップデートして、この先も自分自身やデザインを求めている人達の役に立ちたい!
(2)情報発信で誰かの役に立ちたい
iPadだけでデザインしている事について、「どうやっているの?」「なんか便利な使い方ある?」と結構聞かれます。
仕事としてのデザインの主流はデスクトップやノートPCだと思います。そしてタブレットはネットや動画、アプリを使う為に持っているという人も多いのでは。
僕もまだまだ詳しくはありません。それでも毎日iPadを触って、動画を見て、ネットで検索して、色々な使い方が少しづつ身に付いてきていますし、それら全てが感動と驚きの連続です。
そして、僕と同じ様にそういった事を知りたがっている方が思いのほか多い!
先述の通り、僕はiPadデザインのYouTubeなんかを見て色々と救われましたし、もしそれが無ければ退職しても目標が定まっていなかったかもしれません。
ならば僕の微々たる知識や情報でも発信する事で、誰かの役に立てるかもしれない!そしてその為に、更に自分も情報を求めていくと思う!
だからあえてiPadデザインを選んで自分のオリジナリティを確立させ、僕の強みとしてコンテンツ化していきたい思っています。
4. おわりに
僕はプロじゃないしデザインを専業としてきた訳でもない、ただの個人的にデザインが好きな人です。
もしかしたら挫折して転職して、デザインする事を辞める可能性だってもちろん否定できない。
ただ、やり始めた以上は「やっぱり無理だったんだよ」と言われない様に、徹底的にやり通していきたいと思っています。
39年生きてきたのでいかに大変かも知っているし、上手くいかずに辞めた人も多く見てきました。
ただ、結果としてダメだったとしても『挑戦する事』は大きな財産になるのかなと感じます。
僕も3回の転職を通じて、畑違いの『ホテルマネジメント』に10年従事する事ができました。過去の経験が全てこの仕事で生かせましたし、無駄な事は何一つ有りませんでした。
39歳がコロナ禍で仕事を辞めてどう生きていくのか、楽しんでもらえたらと思います!
h design(アッシュデザイン)/平野智也
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