見出し画像

NO.2の育て方 vol.58 ナンバー2にも学びの機会を与える

積極的にセミナーや勉強会に参加したり、日頃から読書量も多く、学ぶことが好きな社長も多いかと思います。

アンテナの感度を高めるべく情報収集し、また人間力を高めようとされる努力や姿勢は素晴らしいことです。

ところで、自分磨きにはお金と時間をかけていても自社のナンバー2には学びの機会を与えない社長は案外多いものです。

自分が体験してみて良かったと思うことはナンバー2にも声をかけてみたり、費用は持つからぜひ一緒に行こうと促したりみても良いのではないかと思います。

ナンバー2とともに学ぶ社長

ナンバー2と一緒に毎月必ず読書会に参加しているという社長さんのお話をたまに聞きます。

同じ空間で、同じものを学び、参加後にはお互いに感想を言い合うそうです。

そうすることで、社長との目線が少しづつ合っていき、一方で、違った目線の意見を聞いたりすると、なるほどそういう捉え方もあるなと思うそうです。

その社長はナンバー2と一緒に読書会に参加することで、同じ時間を共有し、心の距離感も縮まり、学びもあるからとても満足しているそうです。

逆に、同じように毎月読書会に一人で参加されている社長さんの愚痴を聞くこともあります。

自分のスケジュールに読書会参加と書いてあっても、社員はおろかナンバー2からも、「何の読書会なんですか?」「ためになるなら一緒に行きたい」そういう声が一切なくてとても寂しいそうです。

私が「ナンバー2も連れて行けばいいんじゃないですか?」、「読書会で学んだことを話せばいいんじゃないですか?」と聞くと、「ウチのナンバー2はそういうの興味ないみたいだから・・」とのことでした。

ナンバー2の目線を上げさせるには

ナンバー2にも、社長に負けず劣らず勉強熱心であったり、1ヶ月で本の一冊も読まなかったり、セミナーや交流会などに参加したくても忙しくてなかなか時間を捻出できないといった事情があるなどさまざまです。

私自身、今はだいぶ読書量が減りましたが、会社員時代はさまざまな分野の書籍を読み漁ったものです。年間で400~500冊、書籍代だけで年間50万くらいは使っていました。それも経費ではなくほぼ自腹です。

人脈を広めたり、知見を深めるためにもイベントやセミナーなどにもよく出かけましたが、それは内容によって経費申請していました。

SNSはFacebookだけでしたがまめに投稿したり、業界問わず多くの方々との交流を持つように心がけていました。そこで仕事の紹介を受けたり、人脈を広げたり、純粋に多くの知見を得る機会としていました。

井の中の蛙と言いますが、会社の中だけで過ごしていると、ものの見え方、考え方が偏ってしまったり、自業界だけに埋没するとアイデアが枯渇したり、自分の会社の常識が世間では非常識であったりすることにも気づきにくくなります。また、人脈が広がることもありません。

そういう状態になるのがとても嫌だったので、日々忙しく過ごしていながらもお金と時間は有意義に使っていました。

私は中小企業のナンバー2としては恐らく出過ぎた杭みたいなタイプだったのかもしれませんが、自分の行動は全て会社のためになることと信じて疑わなかったです。

ただ、普通に考えてみると、多くの人はなかなかそこまで出来ないのではないかとも思います。

その理由としては

・忙しすぎて時間も心の余裕もない
・学びに価値を感じてない
・学びにかけるお金がない
・問題意識が低い
・危機感がない

こんなところかなと思います。

社長は学びのために自分の時間を好きに使える裁量があるでしょうし、費用も経費で落としているでしょうけれど、ナンバー2はなかなかそういう訳にはいきません。多くの会社員にとってお金と時間は思うようにはならないものです。

学びの機会が減れば、気づきを得ることも減り、目線も下がります。

そんな状態を放置して、ナンバー2が期待通りの行動を取れないと陰で愚痴をこぼしているくらいなら、いろんな人や情報に触れさせ、考えることを習慣化させる方がいいです。

社長はナンバー2に努力や成長を本人任せにせずに、意識してナンバー2に学ばせる機会を作らないといけない「責任」があると思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。

ナンバー2育成に悩みを持つ社長向けに無料個別相談を実施しています。下記フォームからお気軽にお問い合わせください。

自社のナンバー2人材や将来の候補者の育成などのお悩みがありましたら
ぜひお話をお聞かせください。

noteユーザー以外の方のお問い合わせはこちらから↓

無料オンラインセミナーも行っています。ぜひご参加ください。