第二部:トイストーリーと生成AIの交差点
2023年にトイストーリー(3Dアニメーション)と生成AIが出会った事を第一部では解説した。
この出会いはどのように交わり、発展していくのか。
世界で起きている事、現れたイノベーションの旗手達を、第二部では描いていく。
そもそも、何故僕がこのトピックについて筆を取っているかという事をまだ説明していない。
単純に、本領域の発展に期待していて、強気で、世の中が急速に変わっていくと確信しているからである。
アニメーション好きには、興味津々なのである。
一方、急速な変化は恐怖や不安を煽る。
この執筆が人々の理解を促して、行動を起こしたり、変化を受け入れる準備をし始めてもらえると喜ばしい。という裏の目的も含んでいる。
今、起き始めている事。
それは注目のスタートアップを知るとよくわかる。
Wonder Dynamics
An AI tool that automatically animates, lights and composes CG characters into a live-action scene
Wonder Dynamics のCo-founderにはReady Player Oneの主演俳優Tye Sheridanも参画している。
ハリウッドの元エリートエージェント、黒人や人種にフォーカスして映画制作やプロデュースを手がけるMACROのCEO Charles D KingもMac Venturesより投資している。
ハリウッドとテクノロジーの垣根がなくなってきている証拠!
Wonder Dynamics はVFX (Visual Effect)の制作プロセスを大幅に簡易的にするプラットフォームを作っている。
CGキャラクター制作やキャラクターを現実環境の中に配置するなどのVFX作業には膨大なリソースが投入されてきた。
それが、Wonder Studioでは80-%の作業量を減らし、クリエイターを最終の仕上げに集中させる事ができるとうたっている。
ただ、ウッディやバズを自体を描く作業が⅕ - 1/10 になっていくのかどうかは定かではない。
実は彼らは既にNETFLIX向けにも技術や作品を提供している。(内緒)
Atlas
既にこの画像がかっこいい!
Atlas はゲームや映画業界に特化して、3D Generative AI platformを提供している。
要は生成AIを使って(Generative AI)、3DCGの環境やキャラクターを制作できるソフトウェアという事である。
ゲームや映画内での3次元映像の制作をより簡素にする為のソフトウェアを作っているという事である。
詳細は不明だが、ファイナルファンタジー等で有名なSquare Enixも投資家に並んでいるという事は、ゲーム業界からの興味強い事を意味している。
ゲーム・映画は3DCGのアニメーションや生成AIが最も活躍する場になるはずと僕は信じている。
そして最後に紹介するのが、こちら。
Inworld AI
これは、まさにキャラクターを自動生成(パラメータや言語で特徴をコントロールしにきている。)しようとしている。
やばい、キテイル。
狙いが明確。
彼らは、ディズニーのアクセラレーションプログラムにも採択された実績をもっていて、色々噂を聞いている。
やはり、トイストーリーのようなキャラクターアニメーションがより簡単に、早く作る事ができてしまう可能性を示唆している。
これから、まずはゲームや映画スタジオで、AIで自動化できてしまう事はされてしまう。その作業や技術に特化していた開発者やデザイナーが仕事を失う可能性が高いと考える。
超労働集約型だった産業が動き始める。
生成AIだけに限った話ではないが、超高速で発展する現世界では、人間は学習を怠ると簡単に取り残されてしまう可能性が高い。
人間はその状況に甘えていた部分も多いのではないだろうか。
確かに、職を失うというネガティブなイメージも多いが、
逆に高度なスキルなく、クリエイティブに3DCGアニメーション映画を作れるように、より多くの人がなったらどうなるだろう?
彼らは新たな収益獲得機会を得る。
彼らは新たなクリエイティブ体験により、幸福感を味わう。
失われる物がある時には、きっと得る物がある。
第二部では、トイストーリーが、どう生成AIによって制作プロセスやコストが変わっていくか、という話をした。
最終部である第三部では、
では、本当に生成AIによってトイストーリーのような傑作が生まれてくるのだろうか?
バズやウッディは本当にゼロからAIが生み出せるのか?
今後、人間の想像を超えた物語が誕生するのか?
作業効率があがる、と言っても、キュートで愛されて、どこか勇敢で、人々が笑い、涙するキャラクターや映像が生まれるのか。
という結論について考えていく。
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