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人間関係には他者には見えない「結界」がある

人が成長するためには良きメンターが必要な時がある。キャリアの大事な時、他者のアドバイスによってグッと引き上げられたことがある人もいるだろう。

しかし、ひどいメンターに出会ってしまったら…?

僕は若き日に、危険なメンターに出会ってしまった。
とても仕事はできる。しかし、支配欲が強く、そして他者を操縦するのがうまい人だった。だから、僕自身、その呪縛から逃れることにかなりの時間を費やした。

第三者的な視点に立てば、「そんな人間関係は早く解消した方がいい」と言うだろう。
僕も自分の過去をうっすら振り返ると、「なぜあんなことで悩んでいたんだろう。距離を置けばいいだけのことなのに」と思うこともある。

しかし、人間関係というのは、そんな簡単なものではないのだ。
当事者にしかわからない「結界」のようなものが張られている。
「結界」が見えない人にとっては、そこを越えればいいと言う。
しかし、本人にとっては、その「結界」がリアルに見えているのだ。だから、その結界の中で何とかやるしかない…と思ってしまう。
そして、その結界はハラスメントの温床になる。

今回は、かなり昔の話だが、そんな僕の過去を振り返り、総括し、そして成仏させてみたいと思う。
同じようなシチュエーションで苦しんでいる人の参考になれば幸いだ。

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