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大好きな場所で。大好きな人と。

 小さい頃、遠足や旅行などの朝は目覚まし時計が鳴る前にパッと目が覚めた。そんな経験を久々にした時のはなし。

 先日、大好きな芸人さんのライブのため、旅行も兼ねて1泊2日で地方まで足を運んだ。チケットを購入した半年以上前からとにかく楽しみで仕方なかったこの旅行。半年間を健康で元気に生き抜いてこれたのは、紛れもなくこの2日間のおかげだった。

 彼らを好きになったのは、間違えて再生してしまったラジオがきっかけだった。存在はもちろん知っていたものの、別に好きでも嫌いでもない、と言うのが正直なところだった。しかしながら、彼らのラジオにおける掛け合いはまるで漫才のようで、聞けば聞くほどファンになった(逆に漫才は彼らの日常会話かと錯覚してしまうほど)。 
 彼らの考えに感銘を受けたり、沈んだ気持ちがふっと軽くなったりしたこともある。でもね、ラジオでなんてことない話を延々と聞くだけで楽しくて、それだけで充分すぎると思う。大好きな車を運転しながら、彼らのラジオを聴く時間が一番好きな時間かもしれないな。

 ライブは本当に本当に楽しかった。1年に何回かある笑いすぎてお腹痛くなって、終いには涙が出るやつ、それだった。はるばる地方まで来てよかった。ライブ中、彼らがこの土地のことをたくさん褒めてくれたのも誇らしくて嬉しかった。なんと言ってもこの場所は、私が大学生として4年間過ごした思い出の場所。そんな大好きな場所で、大好きな彼らに会えて、本当にいい1日だった。本当に。

 ひさびさに大学時代に住んでいた場所にも行った。変わりゆく街に寂しさを感じながらも、やはり懐かしかった。楽しいことも苦しいこともたくさんあったし、甘酸っぱい思いも、涙が溢れるくらい嬉しい思いも、悔しい思いもした。ただ歩くだけで思い起こされるあまりに多すぎる記憶たち。でもそのほとんどが不思議なほどに楽しいものばかりだった。4年間をここで過ごせたこと、生まれ育った場所とは別に大切にしたい場所があること、本当に幸せに思う。

 大学受験頑張った自分、ありがとね!そして行きたいところに行ったらいいよ、と様々な面で後押ししてくれた両親にも改めて感謝したい。

 そして、私がこの旅行を楽しみにしていたもうひとつの理由。それは母とのはじめての2人旅だったということ。大好きな場所に一緒に来れてよかった。これからたくさんいろんな場所に行こう。

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