不思議な力。

長男は おしゃべりし始めるのが早かった
長男が1歳7ヶ月くらいの時に 次男がお腹にいることがわかった

次男は お腹にいたとき 性別のわかる大事な部分を 脚を交差させてずっと隠していた

『ちょっとわかりづらいけど この感じなら女の子ですね』
ある日の健診の日 そう言われて 長男にも伝えた

「〇くん お腹の赤ちゃん女の子だって。妹が産まれるよ。」
『なに?』
「ママのお腹の赤ちゃん おちんちんついてないんだって」

そしたら 長男は言った

『ううん。ままのおなかのあかちゃん おちんちんついてるよ。』
「ついてなかったって お医者さん言ってたよ。」
『だって ついてるもん』
「?」

子供の言うことを完全否定するのもなんだし
そっかぁ そうなんだねー
と 話を終わりにした

夜 旦那さんに 女の子だろうと言われたこと 長男は 男の子だって言ってるって事を伝えると
『男の子の名前しか 思いつかないんだよなー。長男を信じよう(笑)』
と言った

そのまた1ヶ月後 健診でまた 
『これはやっぱり 女の子だね』
と言われる

何故か毎回 健診の時は 脚をクロスしていた

「〇くん やっぱりおちんちんついてないってよー。」
『おちんちん ついてるってば』
「・・・」

それを健診のたび何度 繰り返しただろうか

完全に男の子と言われていた 長男の時は水色の服も準備していたけれど
なんとなくピンクに手を伸ばせず 黄色や白を選んでいた

名前はまだ 男の子のしか決まっていない

9ヶ月の後半 まだ飛行機に乗れるうちに里帰り。
長男も出産した病院へ行く

『向こうで性別 聞いてた?』
「女の子だろうって言われてました」
『(笑笑 )これは 産道通っても取れないだろうなぁ(笑)』
「え?」

次男は ずっとクロスしていた脚を普通に並べていた
今まで頑なに隠していた 性別のわかる大事な部分は 男の子だった

「お腹の赤ちゃん おちんちん ついてたよ」
『おちんちん ついてるよねー。』

意味がわかっているのか わかっていないのか 長男は 次男がお腹にいることがわかってから ずっとおちんちん ついてるよと言っていた

子供には 不思議な能力があるという話を聞く

長男には お腹の中の次男の存在を何かで認識できていたのだろうか

そんな長男は 初めて産まれた弟と対面したとき
『にゃんにゃん いる。』
と言った

母は もちろん 猫は産んでいない。

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