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私は起業してから、いろんな人に”コツコツやった方がいい”と言われてきた。


私は去年、食品系のビジネスをスタートさせた。
特に食品業界は、街の小さなパン屋さん。と言うような設定から始まるストーリーを好む人も多い。(ちなみに私のビジネスはパン屋さんではないです) スモールビジネスではなく、スタートアップとして行動する違いは何か。スモールビジネスでも大きな可能性はあるし、私もそれも素敵なことだと思っている。
でも、私には、そう言うアドバイスに関して頭では理解でき、親身になってくださる言葉はありがたかったのだけど、なぜか心に響かなかった。なぜかスタートアップにしなければならないと直感で感じていた。

これまでうまく言語化できずにいたのだけれど、私は食品ビジネスがやりたいわけでは無い。そして、もっと言うと、他のビジネスがやりたいわけでも無い。私は、世の中の価値観を変えたいのだ。性別によって分類される役割から解放されたい。と思っている。
誰もが心の中に、男性と女性を持ち、個性によって役割が選択できる世の中になって欲しい。・・・壮大すぎて、今の私には残念ながら無力すぎる。

でも、だんだん世界の流れが、この方向に向かっていることを肌で感じることもあり、私でもできることを探している。

で、私のビジネスで言うと、単なる食品にしたく無いし、子供のためのプロダクトにもしたく無い。
「親の笑顔も大切なんだぞ!!!!」と言うことを訴求したい。
私は4人産んだけど、自分をいい親だと思ったことがない。一人目は数ヶ月で根を上げ、働きたい!と夫と大喧嘩の末、働き出した。
「やばい!私、赤ちゃんといるのに笑顔じゃない!」ってことに自分で驚いた。昔から子供好きだったから。
社会との関わりができたら、気持ちの余裕ができ、子供と接する時間も楽しくなった。

私は、精神的な余裕がないまま長時間いるより、しっかりリフレッシュして、笑顔の多い子育てをした方が、子供にとっても良い。と確信していた。

だって、子育てに休みはない。特に小さいうちは、24時間365日、何が起こるかわからない緊張感もある。阪神大震災の大揺れでもしばらく起きなかった私が、赤ちゃんの息一つで目を覚ますようになる。それで、終わりの見えない家事、完璧でなければ自己嫌悪と夫の不機嫌な表情。

これは「愛情」とは別の話。消耗させてはいけない。

職業に当てはめるなら、「好きでやってんでしょ?」と、低賃金で搾取されている状態。「好き」にすべての自己責任を負わせることは、健全ではないと思う。

私の場合は、たまたま「気が強かった」から、夫婦喧嘩しても自分の意思で働くことを選択したけれど、遠慮がちだったり、働くことに罪悪感を持っていたり、様々な理由で、ギリギリの状態で踏ん張っている人も多い。

児童虐待がこれだけ報道される中、「親の愛は無償」という幻想に頼る世の中であってはならない。
親になるのに、試験は無いのだから、色んな親がいるのは事実だ。
逆に、どんなに虐待されても親の気持ちを考える「子供が親に抱く愛情の方が無償」だと思う。

そんな愛情豊かな子供が一番望んでるのは「親の笑顔」なんだと思う。

だから、自分のためにも、子供のためにも、「笑顔でいれる」ことを一番に考えた行動をした方がいい。それは、世間の常識や固定概念に惑わされることなく!

私のプロダクトは「親と子が一緒に楽しむ」という概念から始まった。私は、その商品を売りたいのではなく、概念を広めたいのだ。

だから、スタートアップとしなければならない。
それができないなら、ワクワクしないから、そもそも起業なんてしない。
プロダクトもなんでも良かったというと語弊があるが、色々浮かんだアイディアの中で、たまたま一番お金がない私でも始められそうだと思ったから、注力した。もちろん、やるからには良いものを届けたいので、それからは必死に開発している。

まだまだ課題が山積み!!!!な中、微かな光も見えつつ、全然どうなるかわからない。こんなことは、普通成功者が振り返って書くことだと思う。笑

けど、今の気持ちをそのまま素直に書き留めておこうと、自己満足のためだけのブログです。
たまたま発見された方は、生暖かく見守ってくださいませ。

では。

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