2024年度の新入社員の方が発した「私たちの価値観」
社内においては、目の前に相対する方の価値観と立場を判断して行動することが、目的をもって行動することにつながる。
そしてワークキャリアにおける、自分の働きやすさの実現にも効果的である。
そんな話を、とある研修でしていた時のこと。
質疑応答の時間に、こんなことを聞かれた。
「先生、どうやったら、相手の方がどういう人なのかわかるのでしょうか」
「仕事だけだとなかなか見えづらいです。なぜなら仕事上の会話は情報がメインだから。だからこそ、普段の何気ない会話が大切です。その中で自分にとって、相手がどんな方なのか、というのを様子を見ながら、把握するのはいかがでしょう」
「先生…私たちは、これまで【なんとかなる】という考えで育てられてきました。どんなことでも、なんとかなる、と。なので、様子を見るということがあまり得意だとは世代的に思えません。まず、やる。ただ、それだと会社での生活はもちろん、先生の言っている今後のライフキャリア、そして社会生活はむずかしいと感じています。どうしたらよいでしょう」
世の中、確かに近年はポジティブこそ正義、と言われることが多い。
まちがってはいない。前向きにとらえて、ハプニングなども喜べなければ、成長やチャレンジはない。
ただ、忘れてはいけないのは「どうしようもないことがこの世にはある」ということ。ポジティブな想いだけでは、この「どうしようもないこと」は解消できないし、抱え込んでしまうこともある。
まわりに、話を聴いてくれる方はもちろん、声をかけてくれる方がいてほしい。
「どうしようもないこと」に対応するために、私たちは知識や知恵をつけている。
法律を学び、マナーを学び、コミュニケーション方法を学び、家族を学び、、いろいろなことを身に付けて、それらを活用して、解消している。
にもかかわらず、特に最近の社会の、そう、新入社員に限らず我々がさらされている環境として、フィルターバブルやエコーチェンバーが起きている世界に身を置いているという事実。
で、これが気づけていない。
つまり、なるようになる、と考えている方がえている情報は、「なるようになる、という価値観の人間が創造しているもの」になる。
その外の価値観が入りづらいのだ。
なので、別の価値観を今回私が行った研修で、警鐘を込めて伝えると「どうしたらよいのだろう」となる。
これは、新入社員の方々に限らず、そういう社会に今はなっている。
あらためて、自分が今見聞きしている範囲以外の世界に対しても意識をっていく重要性を振り返らせていただいた。
ちなみに、先ほどの問いへの応えは…
「だからこそ、この最初の時期に会社でいろいろなチャレンジをしてください。会社の中で若い時期のチャレンジや失敗は、先輩や上司も助けてくれます。
怖いのは、実際の40,50代で起こってくる人生のいろいろなイベントや、事故や、トラブル。
それらへの抵抗力をつけるためにも、今、企業でのチャレンジや、気づき、スキルアップ、仲間との協働を、自らやっていてください。
その経験が会社にとってはもちろん、いずれ自分の人生を助けてくれます」
人は、自分の人生を自分でつくれる、と言えば聞こえはいいけれど、「自分の人生を自分でつくらなくてはいけない」生き物。
新入社員の皆さまには、将来後悔のない、自分の人生全体で活かせるような、会社での働き方とご活躍を応援しています。
-------------
今回も、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
少しでも内容に興味や好感を持っていただきましたら、お忙しい中とは思いますが「いいね」「コメント」をよろしくお願いいたします!
従業員の働く環境をより良くしたい、組織の課題を解消したい、などございましたらお気軽にDMや、弊社ホームページのお問い合わせなどからご相談ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?