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「選択と集中」じゃなくて、「選択と"探索"と集中」じゃね、って話

こんにちは、櫻井と申します。newnというスタートアップで「COHINA」という155cm以下の小柄女性に向けたファッションブランドのマーケティングをやっています。

1月に1記事だけ試しに投稿して案の定継続せずだったんですが、自戒も込めてマーケティングに関する整理を定期的に残していこうかと思っています。(いまは!)

今回は「選択と集中」についてです。この言葉はよく聞くわりに、誤った解釈をしてドツボにはまるパターンをチラチラ見ますし、自分も過去やった自覚があります...

・役職者が「○○に注力するぞ!」って突然言い出す
・逆に現場レイヤーに対して「ちゃんと注力できてんのか?」みたいなことを言ってきて、進めてきたことがちゃぶ台返しになる
・SNSで有名な人が「〇〇に集中!」みたいなことを言っているのを見て、不安になる

みたいなのが、程度の差はありつつ、「選択と集中」というワードが使われるシーンとしてある気がします。

資源(ヒト・モノ・カネ)には限りがあるので、「選択と集中」という概念自体は当然正しいのですが、それが正しい「選択と集中」なのかを見極めないと自分たちで成功確率を下げることになります。

じゃあ、なんで誤った解釈をしちゃうの?というと、個人的には「選択と集中」という言葉自体が省略されすぎちゃってるからじゃね?と思っています。じゃあ、どこに気をつけるんだい!ということで、自分自身のポイントを紹介してみます。

「選択と集中」 で気をつけるポイント

個人的に、以下3点に気をつけると良いかなと思っています。(だいたいマネージャーレイヤーくらいの人のイメージ)

1.選択の粒度を間違えない
2.
選択した後、いきなり集中しない
3.探索しっぱなしにならない

1.選択の粒度を間違えない

まず、1つ目は"選択の粒度を間違えない"ということです。そもそも「選択と集中」をググって一番上にでてきたページの定義はこんな感じ。

【定義】
・特定の事業分野に経営資源を集中すること
【解説(一部)】
〜〜〜
そこで多くの企業が、多角化と称して、本業外の新規事業の開拓を奨励しました。また、継続的な成長のために、単一事業に頼るのはリスクが高いという考え方のもと、様々な事業分野を保有する総合性が重視されました。しかし、どんな事業でも競争に勝つためには、相応の経営資源、ノウハウの蓄積、迅速な意思決定を必要とします。一方で、多くの事業を抱え込むほど、1つの事業に投入できる経営資源は限られ、どれも中途半端になることが少なくありません。
〜〜〜

参考:https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/sa/sentaku_shuchu

そもそもの成り立ちとしては事業レイヤーでの話なようです。(当たり前...?)一方で、現実では、施策レイヤーまで落として話されることも多い気がしていて...

なんかいっぱい施策に手を出し過ぎてる気がする...(閃き)
これは良くない!選択と集中ってよく言うし、この中から施策を絞って、それをとにかくがんばろう!

というものです。

だいたいこういうときは、「新しく何か考える、進めていくの大変だなー」という気持ちで、今やってる施策のクオリティを上げるためなどの言い訳でそれを正当化しがちなんですが、検証するに足る施策クオリティさえ担保できていれば、60点の施策を90点にするより、60点の施策を3つやるほうが、打席数が増えるので、成功確率を上げることができます。(60点を90点にするのは、0点を60点にするよりリソースが全然かかるというのもある)

戦略は絞っても(そもそも何に注力するのか決めるのが戦略)、それに対応する施策の一本足打法はNGということです。( ≒ 2つ施策やってるからいいやろ!じゃなくて、持ってる資源に対して施策を絞りすぎないということ)

忙しいことを言い訳に、施策を無駄に絞って、打席数を減らす結果、成功確率を下げていないか?というのを自問自答します。


2.選択した後、いきなり集中しない

次に、戦略を選択したら、それに対応した効果の良いだろうと思われる施策を資源の限り進め、"探索"します。

"資源の限り進め、探索"というのがポイントで、「選択と集中」という言葉で誤解を生みやすいポイントが一球入魂の響きがあることだと思っています。データだろうが、直感だろうが何を基に考えようが、その戦略の選択が正しいのかはその時点ではわかりません。間違った戦略をもとに集中してしまうと誤った方向にどんどん進んでいくだけになってしまいます。

なので、資源の限り探索して、その戦略の選択が正しいことを証明してくれる施策を見つけるのが次に求められることです。もし、見つからなければ、選択自体が間違っていた可能性が高いので、集中する前に改めて選択に立ち戻ることが必要になります。

当たり前の話ですが、「選択と集中」という言葉が持つ一球入魂の響きに惑わされず、あくまで仮説検証のプロセスとして探索するという意識を持って進めていくようにします。

3.探索しっぱなしにならない

最後は、探索したらちゃんと検証しましょう。

これも超当たり前の話ですが、リソースの限りやったはいいけど、検証できてない... 言い出しっぺがちゃんと検証のプロセスを組み込んでないから、現場がただただルーティーンとしてやってるとかになると、ゴリゴリの負債になります。

なので、探索の段階で、いつその検証をやるか、何を基準にして判断するかまでを決めておくことが重要です。検証も含めたリソース配分をしましょう。自分はわりと「GOGO!」タイプなので、これが疎かになりがちなので気をつけるようにしてます...

この検証のプロセスで「良い!」と思われるものがでてきたときに初めて"集中"できます。ひとまずお疲れ様でした。

まとめ

「選択と集中」って、「戦略を選択し、ハマる施策を探索、検証して良いものがわかったらそれに集中する」ってことなので、「選択と探索と集中」と仮説検証の響きを持つ一言を追加して覚えておくと間違えなさそうだよねという話でした。

便宜上、戦略・施策などの言い方をしてますが、もともとの意味である事業自体に関しても、さらに目標設定に関しても考え方は基本同じだと思うので、適宜変換してくださいまし。

そもそも戦略が決まってない、整理して全体に伝えられていないところも多くありそうというのもありますが、それはまた別の話...

引き続き自分もがんばります!!!

東京卍リベンジャーズおもろい...

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