ローマ法王とバチカン市国
ニュースではよく耳にする「バチカン市国」や「ローマ法王」という言葉。
しかしどんなところでどんな人たちがいる場所なのか、きちんと答えられる人は少ないと思います。
今回はそんな不思議の国「バチカン市国」をサクッと解説してみます🎶
1.世界最小国家バチカン
ローマ市内にある世界最小の独立国家バチカン市国。
人口は800人程度で、面積はわずか0.44㎢です。
もちろん住んでいるのは、みなカトリック教徒になります。
また国家のため、銀行や省庁などもあります。
2.カトリック教の最高司祭は「ローマ法王」と呼ばれるが、なぜ「ローマ」なのか?
392年にキリスト教がローマ帝国の国教と定められたからです。
地中海一帯を支配していたローマ帝国に認められたことにより、キリスト教およびローマ司教(法王)の権威も確立されていきました。
3.なぜ、バチカン市国がカトリック教の総本山なのか?
イエスの死後に布教を続けローマに入ったイエスの一番弟子のペトロ。
当時のローマ帝国では新興のキリスト教は異端とみなされ、迫害されていました。
布教活動を続けていたペトロも殉教してしまいます。
そして、ペトロの墓の上にのちに建てられたのが、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂になります。
サン・ピエトロ大聖堂の地下には、ペトロの墓があると信じられています。
もっとも、ペトロの遺骨を確認した者はいないそうですが…
そして殉教したペトロを、最初のローマ司教(法王)とみなしています。
歴代のローマ法王は、このペトロの後継者ということになります。
4.カトリック教とは?
395年にローマ帝国が東西に分裂します。
それに伴い、キリスト教教会も東西に分裂します。
西ローマ帝国の西方教会がカトリック(ローマ・カトリック)と呼ばれ、東ローマ帝国の東方教会が東方正教となりました。
そして、ルターの宗教改革によりカトリックから分離独立したのがプロテスタントになります。
しかし、それは千年以上も先の話になります。
以上、サクッと解説してみました🌠
謎のベールに包まれていたバチカン市国がどんなところかご理解いただけましたか?
また機会がありましたら、続きを書いてみます⭐️
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