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古代ローマに学ぶ

歴史上でも屈指の軍略家として知られるユリウス・カエサル

聞き覚えのある人もいるかもしれませんが、カエサルの人生は非常にドラマチックです。
紀元前1世紀の人で、ローマの為に数々の勝利を重ねて英雄になるも政治争いに巻き込まれ、一転して裏切り者に。追放されたカエサルは祖国ローマに対して攻撃を仕掛けます。

その戦いの流れの中でエジプトに入ったカエサルは、世界三大美女の1人である女王クレオパトラに出会います。親密になったクレオパトラの敵を排除した後に、祖国ローマへ帰還。
再び英雄として凱旋を果たすも、最後は独裁的は言動が反感を買い、自らの腹心に裏切られ暗殺されることで一生を終えました。
その暗殺の場面はシェイクスピアの劇にもなっていて、殺される直前に1番の腹心であったブルータスが暗殺にかかわっていた事を知って、絶望のあまり「ブルータス、お前もか!」と叫ぶ場面は知っている人も多いのではないでしょうか?

非情に劇的な一生を遂げたカエサルはローマ、アフリカ、アジアと異なる地域で異なる相手に対して連戦連勝を重ねたまさに戦争の天才でした。
カエサルの戦略を解説した言葉に
「勝利は戦闘そのものにではなく、機会を上手くつかむことにある。」
というものがあります。

カエサルは情報を受け取った際に、「その情報の最終的に行き着く地点」を読むのが抜群に上手かったといいます。
最終的な敵の狙いを見定めて先回りし、先に自軍の砦を確保し、物資を占領することで戦いを有利に進める。この技に長けていたんですね。

世界的に言えばマイクロソフト、日本で言えばソフトバンクはまさにこのやり方で規模を拡大した企業ですよね。
ソフトバンクの孫正義さんは「わらしべ戦略」と言われる戦略を持ってソフトバンクを現在の大企業にまで成長させました。
時流を読み、当時はまだ誰も注目していなかった日本テレコムやボーダフォンを買収する事でその数年後の携帯事業、通信事業のシェアを獲得しました。

現在、掴んでいる情報を元に今後の世の中の動きや競合の動きを予測する。
そして、いち早くそのマーケットの砦となる企業やエリアを押さえる。

2000年も前のカエサルの時代から現在に至るまで「勝ち組」になる為には時流を読む力、先んじて動く行動力が不可欠ということは変わらないんですね。

意思決定の際に「周りが動き始めたら自分も動けば良い」と考えてはいませんか?
悠長な事をしていたら大きなチャンスを逃しているかも知れないですよ。

ではまた!

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