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陰翳礼賛 谷崎潤一郎
「陰翳礼賛」は、谷崎が「暗闇の美」と称する、陰影や影、暗がりなどの美意識を探求した作品。
現代のSNS写真のキラキラとは真逆のあり方。
本の中で、西洋の美意識が明るさや鮮やかさを重んじるのに対して、日本の美意識は陰影や影の美しさを重んじると主張。
日本の伝統文化や建築、美術、文学などに表れていることを紹介し、自身の体験や感想を綴っている。
また、陰翳や影にまつわる文化的な意味や心理的な効果についても考察。
次の一文が特に印象的です。
「われわれは独自の物理学を有し、化学を有していたならば、それに基づく技術や工業もまた自ら別様の発展を遂げ、日用百般の機械でも、薬品でも、工芸品でも、もっとわれわれの国民性に合致するような物が生れてはいなかったであろうか。いや、恐らくは、物理学そのもの、化学そのものの原理さえも、西洋人の見方とは違った見方をし、光線や電気、原子の本質や性能についても、今われわれが教えられているようなものとは異った姿を露呈していたかも知れないと思われます。」
上記には戻れないが、日本が持つアイデンティティや歴史、文化の土台を大切にしたい思いが生まれる。
GYU
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