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「癖」の改善と「ホメオスタシス」との関係性

 タンゴでも、新しいことを学ぼうとするとき、次第に邪魔になってくるのは「癖」です。これは長年の生活を通じて育まれたもので、人生においては良い面もありますが、悪影響を及ぼすこともあります。

なぜこの「癖」がタンゴにおいて邪魔になるのでしょうか。それは、タンゴが二人で踊るダンスであり、型にはまって踊るのではなく即興性が求められるからです。この特性が「癖」を際立たせる原因となります。



体が合うことは、癖が合うこととも言えるでしょう。同じような性格や行動を持つ人々が踊ると、同じ癖が合致しスムーズなダンスに繋がります。しかし、異なったパートナーと踊る際にはその癖が邪魔になり、踊りに対するネガティブな感情も湧き上がることもあります。

この「癖」を強固に保っているのは「ホメオスタシス」です。ホメオスタシスとは、生きていく上で体と思考を最適化し、それを恒常的に保とうとする機能のことです。だから、癖も大切な動きとして体が認識し、その動きを繰り返します。




では、「ホメオスタシス」を外して癖を取り除くにはどうすれば良いでしょうか。それは、ゆっくりと動くことです。ゆっくりと動くことは、一つ一つの動きを細分化し、リラックスして行うことを意味します。その際に、コントロールできなかったり、力みすぎたり、呼吸が止まってしまう箇所が見えてきます。その部分を認識したら、次にゆっくりと呼吸を入れてみてください。

呼吸を意識することで、再び動きがスムーズになるはずです。「ホメオスタシス」が基礎にあれば、その先に出てくる癖は改善しやすいです。さらに、この流れに乗ることで技術の精度が上がり、「ホメオスタシス」を変化させることが可能となります。




ビジネスや日常生活ではどうでしょうか。身振りやコミュニケーションにも癖が現れます。

私自身も、心理的に都合が悪くなると大きな声になったり、反応的に答えたりします。そうならないように、焦らず、反応的にならないように注意しています。皆さんも、癖を感じたらゆっくりと動き、深呼吸を入れるなどして、タンゴの技術を磨くように自己を磨いてみてはいかがでしょうか?



GYU


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