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「合気道」と「物理」

先月から「合気道」を習いに行っている。



会長は93歳で、道場に入ってきた時は腰が少し曲がり、顔には長年の皺が刻まれ、つぶらな瞳をしている。街で見かける普通のお爺さんのような体つきだ。

しかし、道着に着替えて合気道の見本を見せると、魔法使いのように相手を投げ飛ばす。

特に何をしているわけではない。稽古は型稽古だが、それでも何もしていないように見える。

手を取らせ、そして取った手の方向を変えて、体を入れ替える。すると相手は綺麗に投げ飛ばされてしまう。

先日の稽古で、合気道は物の理(ことわり)で成り立っていると実感した。




「物」の「理(ことわり)」とは、あるYouTubeチャンネルで「物理」を表す言葉だと
説明されていた。

自転車に乗るために物理を学ぶ必要はないが、物の理は知っている必要がある。

ペダルを漕ぐとスピードが出て、スピードが出ると安定する。上りではスピードが落ち、下りではスピードが増す。平坦ではスピードは徐々に遅くなり、ブレーキをかけると止まる。これは運動の法則や慣性の法則が働いているためだ。

人の動きも同じく物理の法則が働く。

タンゴとは違う視点を身体に持ち、身体を知ることは楽しみでならない。



Abrazo
GYU

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