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古着の呪い・偽

よく行く馴染みの古着屋で、
呼ばれるようにして一枚のシャツを手にした。
レトロなデザインのそれは、
さっき別の店で買ったパンツにちょうど良いように思えた。
袖を通してみると、
生地も柔らかく懐かしい風合いがとても心地よい。
気に入ったので買おうと思い、
汚れが無いか確認する。
タグに何か書いてあるのに気付いた。
「良いものですので、大事にして貰えると嬉しいです。」
少々押しつけがましくも、
優しい呪いがかけられていた。

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