丑三つ時・偽
久々に会った友人と少し深酒をしてしまい、
夜中に目を覚ました。
頭が痛い。
水でも飲もうと台所へ向かう。
時計を見れば丑三つ時。
さして怖いと思わなくなった辺り、
僕もいくらか大人になった。
擦りガラス越しに猫の影が見える。
そっと窓を開けると、
月明かりに照らされて白い毛が輝いて見える。
逃げもせずにじっと佇んで、
空を見上げていたが、
僕の方に向き直ると
「これから私たちの時間だから、遠慮してくださいな。」
と、言った。
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久々に会った友人と少し深酒をしてしまい、
夜中に目を覚ました。
頭が痛い。
水でも飲もうと台所へ向かう。
時計を見れば丑三つ時。
さして怖いと思わなくなった辺り、
僕もいくらか大人になった。
擦りガラス越しに猫の影が見える。
そっと窓を開けると、
月明かりに照らされて白い毛が輝いて見える。
逃げもせずにじっと佇んで、
空を見上げていたが、
僕の方に向き直ると
「これから私たちの時間だから、遠慮してくださいな。」
と、言った。
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