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むくみ(浮腫)

ドセタキセルの特徴的な副作用として「むくみ」があります。
体重が増えたり、顔や足がパンパンに膨れたりします。
むくみはハイヤ心臓にも負担がかかる場合もありますので、日ごろから体重を測り、食事にも気を付けましょう。

【むくみとは】
むくみは浮腫ともいいます。なんらかの原因により身体の水分量のバランスが崩れて、組織間液が細胞や組織の間隙に貯留している状態です。
全身性浮腫と局所性浮腫の2つに分かれています。

抗がん剤→毛細血管透過性の亢進→毛細血管外にたんぱく質が漏出→間質への鬱血、リンパ管やの還流障害→むくみ

【むくみの発生頻度】
ドセタキセルは、治療回数(総投与量が300~400mg/㎡に達するくらい)が増えると発生しやすくなります。下肢から発生し、全身に移行します。
重篤になると、胸水、腹水、心嚢水が貯留することがあります。

【セルフケアポイント】
・規則的に体重を測りましょう。毎日同じ時間(起床時、就寝前など)に測りましょう。
 体重増加がみられる場合はむくみが出ている可能性があります。
 早めに担当医師や看護師、薬剤師にご相談ください。
・塩分のとりすぎに気を付けましょう。
 食塩換算で1日10g以下を目安にしましょう。
・水分のとりすぎに気をつけましょう。
 冷たいものをたくさん摂ると体が冷えて浮腫みの原因となりますので、
 温かいものをゆっくりと飲むようにしましょう。
・就寝時には足の下にクッションを入れて足を高くして、むくみを予防しましょう。


参考書籍・パンフレット
 エーザイ株式会社:ドセタキセル・シクロホスファミド療法を受けられる方へ
 ナツメ社:やさしくわかるがん化学療法のケア

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