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吐き気・嘔吐・食欲不振


むかむかするような吐き気を感じたり、実際に吐いてしまったり、あるいは食欲がなくなるなど、消化器症状が現れることがあります。
点滴後24時間以内に現れる場合と、数日~1週間ほどの間に起こる場合があります。
(抗がん剤投与後、数時間以内に起こり24時間以内に消失する嘔吐は急性嘔吐、24時間以降に発症するものは遅発性嘔吐と定義されています。)
吐き気止めのお薬を使用することで症状をやわらげられますので、つらいときは我慢せずに担当医や看護師、薬剤師にご相談ください。

【セルフケアポイント】
・処方された吐き気止めのお薬は、指示通りにきちんと服用しましょう。
・一度にたくさん食べようとせず、好きなものや食べたいものを少しずつ食べましょう。
・食べられない場合でも、水分は十分に摂り、脱水症状にならないようにしましょう。
・脂っこいもの、においが強いなどの食べ物は控えましょう。
・食後すぐに、あおむけに寝ないようにしましょう。
・副作用を過度に不安がらないようにしましょう。
・においを不快に感じるもの、治療を連想させるものを周りに置かないようにしてみましょう。


【こんなときはすぐに連絡を】
・一日に何回も嘔吐する、吐き気が長期間続く
・嘔吐が続き、水分がとれない
・処方された吐き気止めのお薬が飲めない


【乳がんに使用されるレジメンの催吐性リスク】
高度催吐性リスク/AC、EC、FAC、FEC、TAC

           
中等度催吐性リスク/TC、CMF、イリノテカン塩素塩


軽度催吐性リスク/ドセタキセル、パクリタキセル、ゲムシタビン塩酸塩、パクリタキセル アルブミン懸濁型
経口フルオロウラシル(5-FU)(UFT/S-1/カペシタビンなど)


最小度催吐性リスク/ビノレルビン酒石酸塩、トラスツズマブ゛、ラパチニブトシル酸塩ペルツズマブ、ベバシズマブ、トラスツズマブエムタンシン


※引用参考文献・書籍
・エーザイ株式会社 ドセタキセル・シクロホスファミド(TC)療法を受けられる方へ
・学研 乳がん患者ケアパーフェクトブック

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