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日記 荒療治ウェンズデー

2/28(水) 日記

トータル11日間くらい仕事をしていなかったから出社3日目でバテ気味になる。
会社の掲示板に弔事伝達が出てからはこころなしかみんな通常の1.5割増で親切だった。

ラブな先輩・アオイさん(仮名、キュートお姉さん)に聞きたいことがありチャットを送ったら、数分後に「わ!」と言いながら後ろからハグされてときめきがカンストした。

びっくりさせたくて直接絡みに来た〜と言われ、恋に落ちるかと思いましたと正直に答えた。
それから少し声のトーンを下げて大変だったねぇ、さみしいねぇと言われ、反射的に泣きそうになる。

大変だったし、今も大変だし、それはそれは悲しいです、アオイさんも体にはお気を付けて、と言おうと思ったのにうまく言葉が出ず、「ご飯、いっぱい食べてます」とだけ答えた。謎文脈、、
アオイさんがにこにこしながら偉いぞ!と言ってくれて嬉しかった。

ハグで元気になりましたと言ったら、何回でもあげちゃう!ハグ!と笑いながら去って行った。
アオイさんは季節で言うと春だと思う。好き。

休んでいた間の仕事はほぼ全てミヤモトさん(仮名、心優しい不憫星出身者)に丸投げしていたので、夕方から会議室で引き継ぎ作業。

打ち合わせは一時間もかからず終わったのだけど、席に戻る気にならずぐだぐだと雑談しながら仕事をする。
定期的にふたりで会議室に籠もり2.3時間出てこなくなるの、そろそろ怪しまれたりしてるかもしれない。

「仕事する気起きないな〜とか元気出ないな〜とかあったら遠慮せず言ってね、俺すぐさま面白いこと言えるように瞬発力上げておくから!」と言われ、果てしなく優しい人だなと思う。

じゃあ何か話してくださいと言ったら、待って、話したい、話したいのに何も浮かばない、、と下唇噛んでて面白かった。
意欲はあっても実践できるかはまた別の話ですよね分かります分かります

その後もゆるやかな談笑を続け、ミヤモトさんは最終的に「好きってどういうことだかもう分からなくて、、」とガチ悩みを吐露し始めてゲラゲラ笑った。

私も分かりません、分かったことないかもしれませんと言ったら、俺の中できみは圧倒的強者で、その圧倒的強者でも分からないんだったら俺に分かるはずがないか、、とこぼしていて怖かった。
私のこと何だと思ってるんですか、と言ったらいい意味だよ!?と慌てていた。


退勤後、直帰するか映画を見るかで悩む。

ちょうど二週間前の同じ日同じ時間、レイトショーを見ている間に父が亡くなったから、水曜日は少し息がしづらい。

なんの因果関係もないことは分かっているけど、映画館で映画を見ること自体少し怖い。
見終わったあとにまた知らない番号から着信が入っているかもしれない、と思ってしまう。

けど、基本的に荒療治・ショック療法で駒を進めていくパワータイプの人間なので、倒すかァ〜敵❗の気持ちで映画を見ることに決めた。

2回目の『夜明けのすべて』。

1回目ではスルーしていた「遠い過去からの光なのに見上げればこんなに近くにいるように感じるなんて、星って案外いいやつですね」というセリフ、今回聞いたらあまりにも刺さってしまってぼろぼろ泣いた。

遠い昔に誰かからもらった言葉とか誰かと過ごしたあのときの記憶で私は構成されていて、仮にもうその人たちには二度と会えなかったとしても、その事実は確実に存在してるもんね的な、もうほとんど祈りみたいなことを思った。

映画が終わってスマホを開き、誰からも着信がないことを確認。ほっとして深呼吸する。


日記交換をしているヒロトくんから来た日記を読み返しながら帰路についた。

数日前、いつものように一緒にご飯を食べて散歩しながら彼の家に帰ったはいいものの、早朝に突然私が「ごめん帰るわ」と言い出してそそくさと帰った日の日記。

誰かとご飯を食べるのが久々で、このままひとりで帰るよりも誰かと一緒にいた方が精神衛生上いいのでは、とヒロトくんといることを選んだのだけど、現に楽しかったのだけど、

いつもは聞ける仕事の愚痴ももう慣れたはずの激狭ベッドも突然ぜんぶに嫌気が差してしまい、まったく眠れず呼吸も浅くなり命の危機を感じて「あの、本当に全く他意はないのだけど、、」と帰る旨を伝えた。

彼の日記には自分がどれほど無力だったか〜みたいなことが書いてあり、その節は本当に本当にすまんね、、の気持ち。

ラブレターみたいな日記だね、と言ったら実質ラブレターみたいなもんかもと返ってきた。

ちなみに後日「マジであの日一緒にいるの無理だったんだよな、、」と言ったら「そういうのは普通言わんよ、言わんでいいんだよ」と諭されてウケた。ごめん。

お気に入りのお花屋さんで買ったチューリップ。
その店主の方が花屋を始める前に働いていたのが
私が今いる会社だということがわかり、激狭ワールド

瓶の蓋が開かないとかラップの切れ端が見つからないとか、そういうことでもう全部だめって思ったりするな〜〜

あと二秒お湯が沸くのが遅ければ泣いてただろうな、カップ麺食う #tanka

#ほんじつのBGM #さよならポエジー #二束三文
さよならポエジーのサブスク解禁最高すぎる、、
二束三文は人生のテーマソングなので、、

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