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日記 狂ったクリスマス、完

12/23(土) 日記

もうこれは終わらないかもしれないと思った荷造りも、なぜかきちんと終了。
(というか、完了率72%くらいで業者の方を招き入れたら気付いたときにはすべてが片付いていた)

約40平米の1LDK、からっぽになってみるととても広くて、あぁここはやっぱりわたしの城だったなと実感した。

キッチンと洗面台がバカ広なのがお気に入りだった
人生放浪記、町田編〜完〜

元彼・ヤマモトさんも早朝から駆け付けてくれて、その足で一緒に新居に向かう。

新居では新しく買った家具たちの組み立てをしてくれたのだけど、疲れてもずっとご機嫌でふむふむ言いながら作業をしてくれて有り難かった。

「もしかして世界一いい男なんじゃない!?」と言ったら「正直定評はあるね、、」と言っていた。

ひとりで進めるのとふたりで進めるの、どっちの方が楽?と聞いたらひとりかな!と笑顔で即答され、始まる前から用無し認定されることあるんだ、と思った。

電動ドライバーと脚立を届ける、という名目で父親も新居まで来てくれたのだけど、おそらくそれは口実でヤマモトさんに会いたかったのだろうなと思う。

父親とヤマモトさんと3人で(場合によっては父親の元彼女と4人で)何度かご飯を食べていたのだけど、父親がヤマモトさんにハマってるのは一目瞭然だった。
ヤマモトさんはおじさんにハマる才能がありすぎる。

父親、最終的にヤマモトさんと連絡先を交換したらしく、もう本当に勘弁してくれよと思った。
元カノの父親からの連絡、どう考えても嫌でしょ

申し訳なくて謝ったら、ヤマモトさんは二人でご飯とか言っちゃうかもねと笑っていた。


荷解きを中断し、狂ったクリスマスを開催するため渋谷へ。

月世界という中華料理屋さんを私の独断で予約していたのだけど、ミヤモトさん(仮名、狂ったクリスマス会を心待ちにしてくれていた心優しい先輩。基本挙動不審)はもうすでに到着していた。

ミヤモトさん、ヤマモトさんを見て「ワ、、お洒落、お洒落だ、、センスがいい、、」ともにょもにょ言っていて怖カワイイだった。

若干の気まずさを漂わせながら始まった会も、ふたりの社交性とコミュニケーション能力の高さ、共通項(私)への褒め言葉に擬態した悪口の多さが功を奏してものの数分で膝叩いて笑うくらいの盛り上がりになった。
陽側の人間のスゴさを垣間見る。陽、スゴいわ。

ヤマモトさんとミヤモトさんは私の暴れ馬エピソード(暴れ馬エピソード?)をキャッキャッと出し合っていて、

改めて聞くとさすがに自分が怖くなり「でもさ私実は結構優しいし慈悲深くてイイ女だと思うな」と自己申告しておいた。
言ったあとで、本当に優しくて慈悲深いイイ女は自己申告なんてしないかもしれない、と少し思った。

ヤマモトさんに「それは俺がいちばん知ってるよ」と笑って言われて突発的に泣きそうになった。


なぜかわからないけど、私とヤマモトさんの馴れ初めを事細かにミヤモトさんにお伝えする時間があった。狂いすぎている。

「僕はもうそのときには好きになってて〜」と言うヤマモトさんに対してミヤモトさんは「え、ヤバい、ドキドキしてきた❗」と興奮していたのだけど、ふと我に返り「え、待って、ふたりはもう、別れて、、?」と絶望した顔をしていて面白かった。

「こんなに、こんなに幸せな展開なのに、、もうすでに別れてるんだ、、」と言われ、私とヤマモトさんは膝叩いて爆笑した。同感だよミヤモトさん

本当においしい、月世界。3人ともフードファイターすぎて次から次へと頼んでしまった。

途中、ミヤモトさんは着ていたトレーナーを盛大に汚していたのだけど、ヤマモトさんがさらっと店員さんに水とおしぼりを頼み、「これでちょっと拭いておいた方が良いですよ」と手渡していた。
ミヤモトさん、「もうやだよ俺、、本当、、」と突っ伏していて、恐るべき天性の残念さ、、!と思った。

ミヤモトさんに「こんなこと言うのアレだけど、どうして別れちゃったんだよ、、」と何度か言われ、その度に私とヤマモトさんは「どうしてでしょうね〜」と顔を見合わせて笑っていた。

その反応があまりにも同じで、やっぱりお互いきちんと完結したんだなと実感する。寂しかったし嬉しかった。

男性陣ふたりは意気投合したようで、年明けにふたりでこっそり飲みに行きましょうねと約束をしていた。
今さらここが繋がってどうするんだよ、、とは思いつつ、やっぱり好きな人間同士が繋がるのは嬉しいなと思った。


渋谷駅でミヤモトさんと別れ、途中までヤマモトさんとふたりで帰る。

まだ慣れない新居にひとりで帰ること、もうこれからは本当にこの人に頼ることができないということが寂しくて、ヤマモトさんの前でぼろぼろ泣いてしまった。

ヤマモトさんは「あら〜泣いとる〜」と笑いながらタオルで涙を拭いてくれて、そうなってくると本格的に止まらなくなって困った。

止めどなく落ちてくる涙をテトリスみたい〜と言いながら拭き続けてくれて、私この瞬間のことを思い出す度に泣いちゃうかもしれないなと思った。
いやでもテトリスではないだろ、と思ったけど言えなかった。

改札前でハグして、「よいクリスマスを」「よいお年を」と言い合って別れた。
来年もずっと健やかでいてくれ〜〜と念を送る。

このままバルト9のミッドナイト上映に行くか24時間やってる整体に行くか夜通し付き合ってくれそうな友達に電話するか迷ったけれど、翌日も早起きの予定だったので諦めて新居に帰った。

帰ってみると全然寂しくなくて、そういえば私ってそんなに寂しくならないんだった、ということを思い出した。

好きだった景色、季節外れだけど

リアルタイムな話をすると、思い立ってマッチングアプリを退会した。
3ヶ月は続けようと思っていたのに、結局1ヶ月弱しか続かなかったな

LINEは趣がないから、とアプリ上でしか連絡を取っていなかった彼にLINEのIDを残して退会したのだけど、退会したらメッセージ自体も消えるのかな、困ったね

思いつく限りの星座を投げつける ここが天国だったらよかった #tanka

#ほんじつのBGM #羊文学 #金色

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