日記 完璧な春とあるはずのない記憶
4/7(日) 日記
ミニシアター勤務時代の仲良したちとお花見に行った。
幼なじみ・マアタン（実名、同じ星出身）と日程・時間・場所が全被りして一緒に向かう。2日ぶりの再会。
月2マストで会っててもエッ会えるの！？うれしい、奇跡じゃ〜ん！！のテンションでキャッキャできるのすごい、前世から親友だった可能性が高い。
お花見メンバーは私含めて全8人。
・私の前任の支配人（便宜上、ここからは支配人。ベリーチャーミング）
・マイラブ後輩ナギ（仮名、世界で一番かわいい生き物）
・サイコー父ちゃんトミヤマさん（仮名、脚本家兼会社員）
・藝大院卒ヒライくん（仮名、今年から社会人。大人になって、、）
・爆モテクールボーイカトウくん（仮名、もう私しか爆モテクールボーイと呼んでない）
・国民の元彼感あるムラタくん（仮名、昔フェロモン配合の香水使ってた、なんなの？）
・♡キュート♡ボーイ♡シバハラくん（仮名、ほぼ長岡亮介だった、イカしすぎてる）
プラス、おそらくこの中で唯一まともで常識人な私。
懐かしいメンバーすぎて自分の過去の日記を読み返してから当日を迎えた。
惜しまれながらも完結したテレ東23時ドラマが2年半ぶりにスペシャルドラマとして復活！の気持ち。
遅れてきたムラタくんに「マジでめちゃくちゃ遠くからでもあれ絶対朱音さんじゃんとなる、超わかる」と言われ、え〜なんでだろ？と首傾げてたら全員から派手だからだよ！！！と総ツッコミされてウケた。
ナギが、私いま出会った頃の朱音さんと同い年なんですと言っていて驚く。
ナギが劇場を辞めたのがちょうど2年前、出会ってもう4年も経つのか〜としみじみ。
大学生だった面々も社会人になったし、院に進んでプラス2年学生をやったヒライくんでさえ今年の春から就職した。
そりゃ私も30になるか〜〜と納得、あと2ヶ月半で二分の一還暦。二分の一還暦、、
私の30歳バースデーは盛大に祝ってねと言ったら、ナギが首をぶんぶん振りながら当たり前です！！と返してくれて愛おしかった。
カトウくんの髪が伸びていて、出会った頃の風貌に近かった。
髪伸びたねと言ったら金と時間がなくて切れないんだよねと言っていて、言動も出会った頃のままだった。
あの時あぁだったよね、こうだったよねとひとつずつ話してみんなでゲラゲラ笑う。
多目的トイレに人糞が撒き散らされていてなるほどここが地獄かと思ったこと、
映画祭期間中に信じられないくらいデカいハエが何匹も出て隠密機動隊の動きで殺しまくったこと、
ムラタくんヒライくんに「朱音さんが早番終わりに颯爽と帰ってく姿のこと、俺らパリコレって呼んでます」と煽られたこと、
コロナで休館になる前日に「行けないけれどチケットを買いました、少しでも売上に貢献したくて」とチケット購入完了画面のスクショと共にツイッターにリプライを寄せてくれた人がいたこと、
知らない人がツイートしてくれた「あの社員さんがいるからあそこの映画館で見てる、信頼できるから」の言葉をずっとお守りにしていたこと、
何度も何度も何度も劇場で夜を明かして早朝の銀座を歩いたこと、
取るに足らない日々なのに鮮明に覚えてるな〜なぜならすべて日記に書いて晒していたから。ごめんみんな。
夜は元スタッフのオガワさん（仮名、顔が乃木坂）も合流して両国でちゃんこ鍋を食べた。
美容デーだったオガワさん、キャップにマスク姿で現れて本当にアイドルのオフという感じだった。西野七瀬かと思った。
ムラタくん（25）はミニシアター勤務者にしては珍しく！！！陽！！！な人間なのだけど、なぜか分からないけど元彼感があるというか、存在しないはずの「あの頃」を想起させる力を持っている。
「一緒に住んでた頃、よく夜中にアイス買いに行ったよね、無駄に幡ヶ谷の方まで散歩してさぁ」みたいな、あるはずのない記憶が蘇る。虎杖悠仁か？
ちゃんこ鍋をよそってもらってたナギが「え、やだ、なんかこういう日があった気がしてくる、なにこれやだ！」と騒ぎ、ムラタが「あったじゃん俺らにもその夜が」と元彼面して言い出して膝叩いて笑った。
解散後、ナギと支配人から気丈に振る舞ってくれていたのに気遣えなかった、いつも通りの朱音さんでいてくれてありがとうという旨の連絡が来る。
本当に楽しかったです、元気ですよ〜と返信した。
いつもふつ〜〜に元気だし、ふつ〜〜に元気じゃないよ！
いいの？もう見れないんだよこれからは もっと光ってくわたしのことを #tanka
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