停止

少し間があきました。お久しぶりです。

先日、いつも通り死にたがっていた。しかしいつもの衝動というか、感情に波ができた感覚がなかった。朝起きて、顔を洗ってお湯を沸かして。いちいち考えずにやっている行動に寄り添うように希死念慮があった。死にたいとは思っているが、本当にそれだけ。急激に落ち込んだり悲しんだりといった感じはなかった。「病んでる、まではまだ行かないな。落ち着いていられるな」と思ったので、命の母ホワイトも飲まなかった。

仕事中も落ち着いていられた。むしろいつもよりイライラしないし、仕事もはやくこなせているので、人の分まで手伝った。
順調に定時で上がり家から帰ってきたら、1歩も動けなくなってしまった。
眠いとか疲れたとか感じない。というかわからない。寒いし早くお風呂に入って寝たいしお腹も空いている。そんな考えが遙か遠くから聞こえてくるような気もするが、全然行動に移せない。「一時停止」のまま固まったようにうずくまっていた。

いつの間に眠っていて、2時くらいに目が覚めた。ようやく「明日(もう今日だが)仕事に行けなくなる」という危機感で身体を動かすことができた。何とか風呂に入りベッドに行くが、今度は眠れない。「まあ床で6時間くらい眠ってたわけだし、しょうがないか」そう思い朝までゴロゴロしていた。

翌日も、死にたがりではあったが、やはり感情は凪いでいた。黙々と仕事をして帰宅した。昨日のようにならないようにすぐ入浴したが、ドライヤーをする前に椅子で眠ってしまった。

そんなことが少し続いた。家に着くとすぐ眠る。仕事は黙々とやる。TwitterやYouTubeを見ようとすると頭がざわざわして見ていられない。(noteは書き溜めてあったものを1日ひとつ投稿していた)

そして数日前、駅のホームでふらふらしているのを、近くにいた人に止められた。
誓って言うが飛び込みたいと思っていなかったし、自分では普通に歩いているつもりだった。しかし他人から見れば、線路に吸い込まれるように動いていたらしい。

「あれ、これひょっとしてヤバいんじゃないの?」ようやく異常に気づいた。
そしてようやく冷静に、ここ最近の自分を振り返った。どう考えてもまともでは無い。

その日は金曜日だったのでそのまま職場に行き、週明けの有給を申請した。上司はあっさり許可を出して「最近本当に生気がないよ」と言われた。やはり周りから見てもおかしかったらしい。

今日を入れて5日間、ほとんど寝ていた。おうち入院というやつである。SNSどころかスマホにもあまり触らなかった。ようやく元気が出てきたので、noteを書いている。

「底に当たれば跳ね返る、と思っているが、いつか底が抜ける可能性だってゼロじゃない」「底が抜けたら本当に死ぬか、今まで通りの生活に支障が出るかだ」
過去の自分が書いている「いつか」が来たのだなと思った。

同時に「ようやくか」とも思った。物心着いた時には、親を殺してやるとか死んでやるとか長生きしたくないとか考えていた。もっとはやく限界が来てもおかしくなかったと思う。アラサーまでは表面上元気に過ごせたのは、心身が丈夫だった証拠かもしれない。

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