小粒納豆の銃弾

小さい頃橋の上から唾を吐いて、川面にできた波紋が面白くて何度も唾を吐いたことがある。そして、唾だけでは飽き足らず、小石から始まり、より大きくて重いものを川に投げ入れたくなり、終いには大型トラックを一台川に投げ入れたことがあるとかないとか。
今でも、唾こそは吐きはしないが、橋の上から川を覗いては、おかしな動きをする川の水を見つめるのはやめられない。

他人事は勝手に動くし、自分の話は思い通りにはいかない。
今住んでる部屋の大家が歩くのが難しくなって、ここ最近一緒に歩いたり、お使いに行ったりする。写真はお使いメモ。
大家の部屋のテレビで戦争の話がニュースでやってた。
俺たち目の前の苦しいことが、できるだけ良い方向を向いてくれることを話してるのに。そんな話は聞きたくなかった。

報道は他人事を伝えるのが仕事、心は他人事でさえも感じるのが仕事、納豆は小粒なのにね。
橋の上から落としても小さい波しか立たないけど、それくらいで満足したい。ピース。

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