ちくしょーーー!!!

こんにちは。
もう12月末だなんて早いなあ。
それはたておき、今回は、ネットプリント「ツキヲヲヨグvol.10」の振り返りをしたいと思います。
10回目ということで、記念にこれまで配信したネットプリント1つ1つから1首選んで、その短歌に関連するような歌を作って連作にしました。
自分の短歌と向き合うってことで、タイトルを「対話」にして、カセットテープを再生しているような歌で始めて、終わりました。
やる前は、アイデアを使いまわしていることになるのかなとも思ったけど、作ってみたらそこまで罪悪感を感じるものでもなかったかも。また、やってみよう。

ということで、1首ずつ紹介していきます。
【第1号 ペチュニア】

【選んだ歌】
・雑談はちょっとだけ暇しまわれたリュックにぶら下がるストラップ
【できた歌】
・雑談の途中でそっと殺す虫とおくの空で光りだす星
【作った感想】
一番出来が悪い歌を選んで作った(笑)単純に単語を1つ使った。「そっと」が解りづらい。

【第2号 コンクリート】

【選んだ歌】
・自転車を肩に担いで恋人は裸足のままで行ってしまった
【できた歌】
・ラジオから聴こえる歌に唇を重ねていつか訪ねたい国
【作った感想】
ストーリー性がある短歌って、連作じゃなくて1首だけだとどうなんやろーとか思いながら作ったけど、自分はそういうの結構好きだなと気づいた。

【第3号 生存確認】

【選んだ歌】
・歌よりも歌声がほしい鳴きながら海岸を去る渡り鳥たち
【できた歌】
・灯台はおおきな炎かんけいない、かんけいないと歩き続けた
【作った感想】
自分が創作をする意味みたいな。
…うーん、それらしいこと書いたけどわからん。(笑)

【第4号 平手打ち弁当】

【選んだ歌】
・朝焼けを狙って起きる今日の日を自分のものにしたいと思う
【できた歌】
・ハイボール縦横無尽に駆け巡りベッドに太い錨を下ろす
【作った感想】
これもまた出来が悪いと思った短歌を選んだ。起きるの反対で寝る。

【第5号 God bless you】

【選んだ歌】
・もう二度と関西弁を使えない脳にしてやるからな
【できた歌】
・リプライに新たなリプライつまらない冗談を聞き冷えていく胸
【作った感想】
歌とは関係ないけど、この月はストレス溜まってたんかな。歌からそう感じるし、タイトルもスカした感じで余裕こいてるけど辛かった気がする。

ここで半分。
第7号からは、いつもやっている振り返りも書いていきます。

【第6号 タイムとラベル】


【選んだ歌】
・タクシーを拾って帰る雨垂れの高速道路を流れるように
【できた歌】
・泣き顔を見てほしかった雨傘を買わないままに引っ越した家
【作った感想】
これも「雨」を取って作った気がする。
あとメモに、自分の思い通りに歌うことができたって書いてある。次は完成度を高めていければいいなあ。

【第7号 きらら】

【選んだ歌】
・一日の終わりはいつも唐突で時計がそっと瞳を閉じる
【できた歌】
・むねのなか原寸大の太陽が体を透けてあなたを照らす
【作った感想】
これにどういうつながりがあるか忘れてしまった。メモに、1首ずつに広がり・ストーリー性を持たせたかったって書いてある。へえー。

★振り返り
①タイトル
・2号で繋がってるってのをやりたくて、次号に「うらら」ってタイトルを使いたくてこれにしたけど、そうならなかった。
②全体的に
・あんま何もない。
③好きな歌はあるか
・ない。もっと、1首ずつを改めて見つめていきたい。

【第8号 格言】

【選んだ歌】
・この街はおんなじような家ばかり 神様やめて傘をたたんだ
【できた歌】
・待ちあわせもうすぐ着くよ街中の電信柱を踏み台にして
【作った感想】
・神的な視線というか、街を自由に飛び回っているような感じ。

★振り返り
①タイトル
・何かをビシッと言ったような気分になってる歌が多かったのでこれにした。
②全体的に
・気軽に歌ってる気がする。
③好きな歌はあるか
・恐竜が生きていたころ恐竜の卵を踏んで怒られたっけ

【第9回 枯れない】

【選んだ歌】
・欲しかった機械の体重たくて枯れない花にすればよかった
【できた歌】
・フィッティングルームの床に沈む足鏡の前はいつも舞台だ
【作った感想】
話し口調であることが共通点だと思った。

★振り返り
①タイトル
・冬になったから。
②全体的に
・連作のタイトルを入れた歌を作って、連作を勉強しようと思った。
③好きな歌はあるか
・見上げれば明日の雨を告げる雲レインブーツかぼろぼろ靴か
・陽の光窓にあたってあたたかい心の傷は消えませんけど(笑)
2個!

振り返りは、これでおしまいです。
10回やってみて、月1回配信する機会を設けるだけで、だいぶ変わるものだなあと思った。

ところで、タイトルについて。
今年は、しんたんの機関誌に寄稿することができなかった。
ちくしょーーー!!!(泣)
途中まで出すつもりで作っていたけれど、結局間に合わなかった。
でも、出さない判断をすることができて良かったとも思う。
これまでなら、急いで作って出していたかもしれないけど、今回は完成度の低さに耐えられなかった。それだけ、自分の短歌への真剣度が上がったのかな。
個人のネットプリントを始めてみてほぼ1年経った。
期待していたより、実力は上がらなかった。
でも、短歌・創作に対する意識は変わったと思う。

今年は、創作は自分だけじゃできないことを実感する1年だった。
一緒にネプリをやってくれているるきちゃんや、歌会に参加させてくれている神大短歌会の皆さんとか、本当にありがとう。

来年は、
去年の自分を超える!
ホームページを完成させる!
あと、遊びたいな~。

では、よいお年を~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?