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「鐘の調べは、復活への号砲か鬨の声か、それとも夜明けを告げる鳥の囁きか」


「はじまりのカンパネルラ」田尻恍貴 ピアノ・リサイタル おおたかの森ホール

そのピアノの一音一音からは、
煌めきと気負いと喜ばせたいという思いが感じられた。

田尻恍貴氏は、幼少期から作曲を始め、小学4年生の時にはオーチャードホールで自作の発表を行ったというから、その才能は疑う所が無い。

一時コンサートなどの活動は控えていたというのが、不思議であるが、
ここ数年、思いを新たにして本格的にピアニストとしての演奏活動やCDのリリースを再開したという。
その旅立ちにふさわしく、(コロナ対策で一席空けの市松客席であったが)ほぼ満員の入りであった。

通常はポップスなどを織り交ぜる事が多いらしいが、今回はクラシックのみのプログラムだが、アンコールで見せたポップス寄りの楽曲や自ら作曲したオリジナルの楽曲も楽しく聞かせてくれる。

「カンパネルラ」とは鐘のことだ。今回「はじまりのカンパネルラ」というサブタイトルが付けられている通り、田尻恍貴氏の輝かしい未来への第一歩を告げる鐘の音であったと言えるだろう。

この先、どのような展開を見せるのか、実に楽しみである。

      おわり

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