「探してはいけない」・・・超ショート怪談。五百羅漢に秘められた言い伝えとは。
五百羅漢とは、様々な顔をした修行僧などの群像で、
数は五百とは限らず、数百から数千の場合がほとんどだ。
そして、その羅漢像の中には、必ず自分に似た顔をしたものがあると言われ、有名な寺などでは自分の顔を探そうと、熱心に見て回る観光客も少なくない。
これは、高速道路のドライブインで偶然知り合った高齢の男性から聞いた話だ。
仮にイイダさんとするその男性は、東北のとある小さな村の出身であり、村の外れに古い廃寺があった。
その寺はかつては檀家も大勢いたのだが、村の過疎化に伴って管理