ある勘違い
今日会社に行ったら社用パソコンが灰色に変わっていた。
今、使っているのは黒いパソコンだったはずなのに…。たしかに前のパソコンは灰色。それの調子が悪くなって新しいパソコンにしてもらったのが先月。
もしかしたらシステム周りの面倒を見てくれる人が、これまで使っていたものを修理して戻してくれたのかもしれない。最近は早く退勤しているし、自分が帰った後に取り換えてくれたのかもしれない。内線して手早く確かめてしまおうか迷う。いやいや、ほかの仕事で忙しいだろうし、自分で確認すれば済むことなんだからと思い直す。
とにかく起動させたらわかるはずだ。しかしあいにくアップデートに手間取ってなかなか確かめられない。ようやくログイン画面が出てくる。パスワードから目の前にあるのはどうやら二代目のパソコンであるということがわかった。
それでもまだずっと灰色のものを使っていたという事実が受け入れられず、パソコンを交換したとき一緒に渡された箱を足元から取り出した。中に入っていたメモ書きからやはり新しいパソコンであることがわかった。
何かがおかしい…。
どうにもこうにも信じがたく、箱のパッケージに写っている商品の写真が灰色か確かめた。それはきちんと灰色だった。
おかしい。
どこでそう認知してしまったのか、自分は黒いパソコンを使っていると勘違いして、唐突にそれが間違いであることに気づいた。
一番おかしいのは自分の頭なのかもしれない。
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