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ノーサイド! 【2021年 天皇杯3回戦 ガンバ大阪対松本山雅】

この記事は、大阪在住の山雅サポが、ガンバサポの格好をして、”客観的に”試合を観てきた、という記事になります。できればビジター側も解放され、山雅ユニを着ていきたかったところですが、名波山雅が観れたうえに延長までもつれる健闘を見せたわけですから、満足の試合でした。

というか今年もこんな前置きしなきゃいけないあたりに昨年から世の中があんまり変わってないなってのを感じます。。

うろ覚えの試合内容を振り返りした後、写真で振り返ります。

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この陰キャピースである。ンダコレェ!

試合結果

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前半は割と打ち合って、後半は押し込むガンバにカウンター狙いの松本という内容。特に交代でお互いに色を出し合い、90分を通してスコアレスドロー。延長に入ると、いよいよガンバのペース。左CKからファーで押し込んだ柳澤、ショックを受けた松本にさらに井手口のスーパーショットがさく裂。延長後半は守りに入ったガンバを相手に効果的に崩すに至らず。

内容としては細々したミスの差、結果としては地力、底力みたいなものの差を感じました。ただ、名波監督がトライしようとしていることはメンバーをある程度替えても出せていたところにシーズン後半への期待を抱きました。もっと単純に言えば、トレーニングでは得られないような収穫がたくさんあったはずで、この試合だけでもめちゃめちゃ成長したと思います。それをリーグ戦に還元してほしい。できるはず。


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試合展開と戦評

当たり前ですが一回しか観ていないので、正確な話ではありませんが、思い出しながら振り返ってみます。

松本の並びは、5-2-3。前線三枚はトップ国友の左シャドーに河合、右シャドーに田中パが入る形。右WBの表原が元気に上下するので、攻撃では右サイドから持ち込む形が多く見られました。特に前半の飲水タイム前までは右からの推進でペナまでもっていくことが多かった、と記憶しています。

松本は5バック、ガンバは4バックですが、両者ラインが高く、前半はコンパクトなサッカーを展開。ガンバは最前線のチアゴアウベスを走らせて村山と1対1を作るなどチャンスを作り、対する松本は右サイドの推進を使って国友に当てて、少ない人数で素早くフィニッシュまでもっていくことができていました。

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前半の並び。意外とガンバは構えてくれた。

前半の飲水タイムを過ぎると、段々とガンバが持つようになります。印象としては左SHの川崎が、大野と表原の間から裏のスぺースを効果的に突破できるようになり、ガンバの左からの攻撃が活性化しました。ポストに救われたのも確かガンバの左サイドからのチャンスだった気がします。

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特に奥のサイドがやられましたが、ここはリスクも込みです。

後半もガンバのペース。スタンドからは早く決めてよという雰囲気が立ち込めます。後半の立ち上がりは押し込もうとするガンバ以上に、松本のカウンターの鋭さが目立っていました。特に、散らせる平川と収まる国友。リーグでも核となる二人はガンバ相手でも十分やれていました。平川はガンバも含めてこの試合で一番活躍していた選手でした。

後半の飲水タイムで名波監督は一気にシーズン後半の目玉を送り出します。ヨネ、山口、セルジ。基本は国友山口の2トップにセルジがトップ下という配置でしたが、前線は流動的に山口が2列目に降りることもありました。

対してガンバも交代。シンウォノ、宇佐美、ペレイラ。ガンバの意図ははっきりしていて、松本の5バックのそれぞれの間に宇佐美ペレイラ小野瀬井手口という暴力的な4枚を配置して4トップみたいな感じで押し込めや、という感じ。どうせうまくいかなかったらこれやるだろなって思っていたやつをまんまとやってくれたので、まあそれだけガンバも苦しんでいたということですね。松本は焦れることなく5バックで守り、奪ったボールもすぐ蹴らず大事にすることでガンバにもちゃんと(?)守備をさせていました。この辺は今までの松本とは違うなってところです。

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5枚の間に4枚を置く。

前半から続くガンバの左からの崩しから中で決めきれないガンバに、カウンター主体で外山の抜け出しから1対1があったりセルジのシュートがあったりと松本もチャンスを作るもお互い決め手を欠き、90分を過ぎてスコアレスドロー。上出来です。

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延長を戦う松本山雅を見たのは初めてかもしれません。先週の京都戦がなかった分、体力的に上回れることを期待しましたが、正直延長は経験値の差を感じました。厳しい見方をすれば、初出場に復帰に久々の選手たちで構成された松本のメンバーは、割とプレーが単発になっていき、ガンバの支配に飲まれていった感じです。確か失点につながったCKもなんてことない奪われ方をしてからだった気がします。

延長の早い時間で柳澤に押し込まれ、ショックを隠せない松本に、井手口のとどめのシュート。手前のサイドでキープするペレイラに数人で取りに行くも2人くらいぶっ飛ばされて、それを拾った井手口のシュートでした。村山は動くことができず頭上を越して、ファー側のポストをかすめるように入っていきました。

最終的には大野を下げて4-4-2、左から村越橋内星表原のバックラインに山口ヨネ平川榎本、前線にセルジと横山という並びに変更しましたが、やはり単発な感じでゴールまで迫ることができずに2-0で試合終了となりました。


ハイライト来てましたね。

よかった点、改善点

よかった点

自分たちでボールを持ってガンバを引かせることができた。鈴木国友に収まった。シュートで終わるところまで持って行けた。3CBが対人で負けない強さがあった。幅を取るガンバのサイドに両WBが高い位置からけん制をかけることができた。セルジが普通にやっていた。平川山田の視野が広いダブルボランチが機能した。平川、平川、平川。

改善点

ディフェンスラインとGKの足元のビルドアップでミス連発。最悪奪われて打たれることもあった。フィジカル負けも多かった。単純な当たり負け、ペレイラや菅沼にぶっ飛ばされるシーン多数(このへんはカテゴリーの違いですね)。サイドから中に入ってくる井手口を結構自由にしていた。


お互いに言えることですが、なかなかシュートが枠に入らないゲームでした。入ってもキーパー正面だったり。ポストに2度も救われるという運も味方していただけに、松本は90分で決めきりたかった。


写真で振り返るガンバ対松本

撮りすぎてどれにしようかすごく迷いました。並びは撮った順です。

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会場が近いほどゆとりすぎるという。

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真夏斗くんは初めて観ました。

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前半キックオフ!

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前半飲水

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スーパーゴールの時は写真撮ってません。拍手を贈るしかなかったやつ。

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大野くんが遠くを見ている。。

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時にポジション入れ替えを試みた二人。

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フェリペ通訳に声をかけるペレイラ。

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菅沼のムキムキボディ好きなんですよね。

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後半キックオフ!ガンバのゴル裏を背に

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ついに...!!

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すかさず応戦。

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はじめの一歩。

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足裏見せてるじゃん!

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昭和男子っぽさ。

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いざ未知の領域へ

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すごい並び。

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均衡破れたり。

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攻めるしかなくなる。

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19年の時もピッチに立っていた唯一の選手。しかも復帰戦。奮起。

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ヨネはお菓子カップのときは出てたよね。

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個人的ベストプレイヤー。プリンチピーノ。

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試合終了。ボールはペレイラが預かります。

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楽しそうな二人。

座席が後方だったので、ズームすると全体的に暗い写真になってしまいました。。せめて設定を少し明るめにしていれば。。


今回のタイトルの「ノーサイド」は、90分を通して決着がつかなかったことと、両方をフェアに観てましたよって意味をかけてみました。それにしても2週間に1回は松本山雅の試合を生で観られるってほんといいですね。うらやましいです。松本帰りたいです。愛媛戦絶対勝ってください。


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