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【詩】「未来」

目を背ければ青空が見える
耳をすませば木々がざわめく
僕は道の真ん中にひとり
突っ立っている
道の先からやってきて
そろそろ視界を埋め尽くす
蛾の大群にも似た暗闇に
自ら近づく勇気もなく
立ち尽くしている
球形に蠢いている暗闇に
いつか全身が覆われる
逃げようにも逃げられず
針で刺され続ける
痛みばかりが本物の
未来だ

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