最近の記事
山岡重行聖徳大学講師の拙稿への「批判」と統計学理解の問題及び研究教育倫理の重篤な問題について④――統計的検定に関する議論をめぐって
私がこの連載を始めたのが7月5日であり、それから2週間ほどが経った。この間、山岡重行聖徳大学講師からは一言の連絡、言及もいただいていない。私も決して各種返信の早いほうではないし、学問的議論には2週間は短すぎる単位であって、「オラオラ応答センカゴルァ(# ゚Д゚)」みたいにはもちろん思わないが、自らが、おおよそ研究者に対して向けられる限界を超えた罵倒・誹謗中傷を繰り返しツイッターや学会、講演で繰り返していた(どうも繰り返す予定のようであること)ことを考えると、応答があったこと
山岡重行聖徳大学講師の拙稿への「批判」と統計学理解の問題及び研究教育倫理の重篤な問題について③――山岡氏のBonferroni調整をめぐり
やはり、社会統計学上の問題とは一応独立している倫理的問題についての記録保存だけでは、いくらなんでも学術的な議論への寄与が少なすぎると思うので、まだ吟味したかったが、山岡重行氏自身の分散分析・検定の疑問点について2回ほどかけて記しておきたい。 今回は一回目である。 既述のように、山岡(2019)の統計的検定に関する解釈は独特であるし、米国統計学会のp値声明(Wasserstein and Lazar 2016,佐藤訳 2017)において誤解とされているものである。また、山岡(
山岡重行聖徳大学講師の拙稿への「批判」と統計学理解の問題及び研究教育倫理の重篤な問題について② 平行軸プロットにおけるスケールの表現
「平均差を図示するのに、標準得点のグラフを用いている」ことに対する批判に関係するだろう議論としては、以下の3つを挙げたい。 (a) 平行軸プロットにおけるスケールをどのように設定すべきか? (b) 効果量を見る際に、標準化した効果量を見るべきか、生の効果量を見るべきか? (c) グラフにおける軸のスケールをどのように設定すべきか? 以下で上記の(a)、(b)、(c)について順に述べていく。 (a)平行軸プロットのスケールに関する議論 表1 表1:平行軸プロットを描く