大切な人と、今日、話そう。

　　　　　2021.3.11 岩手日報社　新聞広告より

大切な人と、今日、話そう。
「ごめん」を伝えられずに会えなくなったら、
一生後悔することになるはずだから、

大切な人と、今日、話そう。
「いってらっしゃい」を言わなかったことを、
ずっと引きずってしまうから。

大切な人と、今日、話そう。
年月が経つと、
声を思い出すことが難しくなってしまうから。

大切な人と、今日、話そう。
朝、出かける我が子と話すのが、最後になるとわかる人はいないから。

些細なことでも、ひと言でも、電話でも、メールでもいい。
大切な人と、今日、話そう。
今日話さなくても明日はきっとくるだろう。
でも10年前の今日は、
明日が来るのは当たり前ではないと知った日だから。

あの日起こった無数の後悔を少しでもなくすために、
3月11日を、大切な人と話す日に。

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この新聞広告は去年掲載されたようだが、私はつい先日、あるメディアによって初めて知った。

あぁ本当に、「大切な人」と話したいなと心の底から思った。
当たり前が、当たり前でない時代だからこそ、
「今」。