米田政行:Gyahun工房[ライター・編集者]

書籍やインタビュー記事の制作を承っております。 🟡ライター・編集者歴27年目/〈お遊び…

米田政行:Gyahun工房[ライター・編集者]

書籍やインタビュー記事の制作を承っております。 🟡ライター・編集者歴27年目/〈お遊びライティング〉歴37年目 https://gyahunkoubou.biz/

マガジン

  • コトバ放浪記

    コトバについていろいろ考えをめぐらせてみます。コトバの広大な世界を放浪しようというわけです。日常生活に役立つとはかぎらないけれど、人生をちょっと彩ることにはなるのでは?

  • インタビュー・マニュアル

    取材ライターの経験を「インタビュー・マニュアル」としてまとめるため、メモ代わりの記事をアップしています。

最近の記事

〈コレクション〉するのは必ずしもモノでなくていい

2022年1月29日放送の「タモリ倶楽部」が興味深かった。りそな銀行では通帳に支店名が印字されるという。番組では、全国の支店で記帳をする「りそめぐ」をしている人が登場した。こんな想像をしてみる。実際に自分が支店に足を運ばず、だれかに代わりに記帳を頼んで全支店の印字を集める。難しいかもしれないが不可能ともいえない。そうやって全支店を制覇したとして、その人は満足するだろうか。おそらくしないだろう。自分が記帳することに意味があるはずだ。とすると、その人にとって重要なのは、支店名が記

    • 〈仕事の効率化〉とはいうけれど、非効率なことにも価値はあるかもしれない

      ボクたちビジネスパーソンは、〈仕事の効率化〉に躍起になっている。仕事を効率化すれば生産性がアップし、そのぶん利益も増える。その理屈はまちがっていない。ただし、それはあくまで経済的な視点だ。「そうだよ。それのどこがいけないの?」という疑問がキミの頭に浮かんだはず。もちろん、悪くない。「お金は必ずしも幸福を保証しない」は真実だとボクは考えているけれども、収入アップをめざして奮闘している人を嘲笑う気は毛頭ない。ただ、立ちどまって考える必要はあると思っている。 経済的な視点で仕事観

      • 〈自分へのご褒美〉は、いま目の前にある幸せを意識する

        キミは〈自分へのご褒美〉といって、ふだんは買わない高価なお菓子を食べたり、旅行に行って高めのホテルに泊まったりしたことはあるかい? 少し冷静になって考えてほしい。それらはモノやサービスを提供する側の“策略”だと思わないか? ……というのは冗談だ。「商業主義に毒されるな!」「資本主義の犬め!」などと非難したいわけじゃない。ただ、次のように考えてみることも大切ではないかと思っている。 「自分へご褒美をあげたい」という気持ちはどこからくるのか? それまでココロやカラダに負担をかけ

        • 〈毎日おなじことのくりかえし〉の幸せに浸りたい

          「〈毎日おなじことのくりかえし〉は嫌だ!」とぼやく声を聞くことがある。でも、「くりかえし」って悪いことなのか? 毎年のように大きな災害が起こっている現代。いつ自分が巻きこまれるかわからない。「生き残っていることがなにより幸運」だと考えれば、「毎日おなじことをくりかえせる幸せ」に気づけそうだ。 〈毎日おなじことのくりかえし〉にうんざりしている人の問題は、じつは「くりかえし」ではないかもしれない。真の問題から目をそらしているから、満足感を得られないのでは? ボクはいま「毎日お

        〈コレクション〉するのは必ずしもモノでなくていい

        マガジン

        • コトバ放浪記
          24本
        • インタビュー・マニュアル
          9本

        記事

          〈大人の遊び〉とは、お金では買えないモノを探すこと

          このコトバは、お酒とかギャンブルとか、ようするに「子どもに禁じられている行為」を連想させる。もっとも、これは“昭和生まれ”の古い発想かもしれないな。最近ではもっと意味が広がっていて、大金を使わないとできないこと、たとえば海外旅行をするとか、高価なオーディオ機器をそろえる、マンガを大量に買うことなんかも〈大人の遊び〉といえそうだ。ただ、たしかに子どもにはできそうもないことだけれども、「子どもにできない=大枚をはたく」と安直に考えていいのだろうか。「子どもにできない」ことは、もっ

          〈大人の遊び〉とは、お金では買えないモノを探すこと

          40歳を超えたら〈がんばる〉はダメ

          ある『ジャンプ』のヒーローは、嫌いな言葉の2番目に〈がんばる〉を挙げた。ボクも共感するのだけど、コトバに反して当人はがんばるから、ボクの“お手本”にはなりえない。彼ががんばるのは若いから。でも、ボクみたいに中年になったら、ズバリ、がんばってはいけない。 がんばるとは、いつもよりムリをするということ。ムリをしていいのは、そのあと回復する保証がある場合だけだ。つまり、若い人だけががんばることを許される。ボクみたいのが「まだまだ若いヤツらには負けんぞ」と息巻いても、カラダを壊し二

          40歳を超えたら〈がんばる〉はダメ

          〈今年の目標〉は自分が「なりたい状態」を考える

          目標といえば、「今年は○キロ痩せる」「○冊本を読む」「○万円貯める」といったものにしがちだ。でも、これらはすべて〈行動〉といえる。 「それのどこがいけないの?」 もちろん、悪くない。個人の目標なんてどんなものにしようと自由だ。けれども、ボクだったらこんなふうに目標を立てる。 たとえば、「○冊本を読む」ではなく「起業に関する知識を身につける」などとする。「読む」は〈行動〉だが、「身につける」は〈状態〉、しかも理想のそれになる。言いかえれば、行動が〈手段〉で、理想の状態は〈

          〈今年の目標〉は自分が「なりたい状態」を考える

          〈一年の計は元旦にあり〉でも元旦だけではとうてい足りない

          このコトバはこんな意味だ。「一年の計画は元旦に立てるのがいい」「物事を始める際は最初にしっかり計画を立てることが大切」。キミも元旦に一年の目標を決めているかもしれない。でも、1年に1回、1日だけでいいの? と問題提起したい。 むこう1年間がどうなるか、わずかな時間に見通せるだろうか? 見通せないなら計画は砂上の楼閣。こう書くと「ただの揚げ足とりでは?」「ことわざにそんなにムキにならなくても」という声が、キミというよりボクのココロのなかから聞こえてくる。 ここで言いたいのは

          〈一年の計は元旦にあり〉でも元旦だけではとうてい足りない

          〈知識のアップデート〉をして世間の価値観を無批判に受けいれよう

          おそらく最近になって使われるようになったコトバだと思う。「昔とちがって、いまそんなことしたら炎上します。〈知識のアップデート〉をしてくださいよ」などと表現する。このコトバにも、なんだか違和感をおぼえてしまう。その原因は、おそらくボクのココロの動きにあるのだろう。だから自分の内面を見つめてみる。 〈知識のアップデート〉に悪い意味は含まれていないのに、他人を中傷する文脈で使われることが多い(気がする)。 また、「アップデート」とは、本来はアプリなどに新しいデータを読みこませ、

          〈知識のアップデート〉をして世間の価値観を無批判に受けいれよう

          「〜中」は〈行動〉にしか使えない

          〈故障中〉という表現は日常的に目にするし、だれも疑問には思わないだろう。しかし、ものの本(*注)によれば、「〜中」は人間が主語の場合にしか使えない。本来は「故障」とするのが正しいそうだ。 「〈冷房中〉はいいの?」とキミは思うだろう。件の本では、部屋を冷やしているのは人間だから問題ないと述べている。 言語学者の先生にケンカを売るつもりは毛頭ないけど、「故障中」が誤用なのは、機械が主語になっているからではなく、〈状態〉を表わしていることが理由だとボクは勝手に解釈している。つま

          「〜中」は〈行動〉にしか使えない

          自分のつくった〈コンテンツ〉はなるべく多くの人に楽しんでもらいたいのですが、〈私〉自身にはスポットが当たってほしくありません。しかしながら、スモールビジネスとかマーケティングなどの観点では、〈コンテンツ〉と〈私〉を融合させなければいけない。そこが厄介です。

          自分のつくった〈コンテンツ〉はなるべく多くの人に楽しんでもらいたいのですが、〈私〉自身にはスポットが当たってほしくありません。しかしながら、スモールビジネスとかマーケティングなどの観点では、〈コンテンツ〉と〈私〉を融合させなければいけない。そこが厄介です。

          映画業界では「スケベる」という言葉が使われているようです。「スケジュールをこなしてから、あまった時間を使って予定外の作業をする事」。「欲をかく」→「欲望」→「スケベ」かとずっと思っていたのですが、もしかして「スケジュール」の「スケ」なのでしょうか?

          映画業界では「スケベる」という言葉が使われているようです。「スケジュールをこなしてから、あまった時間を使って予定外の作業をする事」。「欲をかく」→「欲望」→「スケベ」かとずっと思っていたのですが、もしかして「スケジュール」の「スケ」なのでしょうか?

          〈クラフトインターネット〉という考え方があるようで、私の提唱する〈コンテンツクラフト〉との関連を追究したいと思っています(「クラフト」という言葉が同じってだけかも)。 https://buff.ly/49pcQj3

          〈クラフトインターネット〉という考え方があるようで、私の提唱する〈コンテンツクラフト〉との関連を追究したいと思っています(「クラフト」という言葉が同じってだけかも)。 https://buff.ly/49pcQj3

          〈おじさん〉が〈おやじ〉なら、〈おばさん〉は?

          〈おじさん〉をくだけた表現にすると〈おやじ〉。では、〈おばさん〉は? 〈おやじ〉に相当するコトバは存在しないことに気がつく。 「〈おふくろ〉があるじゃないか」とキミは言うだろうが、残念ながら自分の親にしか使えない。〈おやじ〉は「飲み屋のおやじ」のように赤の他人でもいいのだ。 「飲み屋のおかみ」がキミの頭に浮かんだろうけど、〈おかみ〉は〈おやじ〉ほど広く用いることはできない。「おやじギャグ」とは言うが「おかみギャグ」は聞いたことがない。なぜ〈おやじ〉の女性版がないのか?

          〈おじさん〉が〈おやじ〉なら、〈おばさん〉は?

          〈国際〉と〈世界〉という意味の似ている言葉がありますが、両者の違いは? 〈国際〉が人間ひとりひとりの存在が意識される(ミクロ的視点)のに対し、〈世界〉は国家の集合というマクロ的な視点で見る。学生時代に考えたものですが、いまでも意外に的を射ている気がします。

          〈国際〉と〈世界〉という意味の似ている言葉がありますが、両者の違いは? 〈国際〉が人間ひとりひとりの存在が意識される(ミクロ的視点)のに対し、〈世界〉は国家の集合というマクロ的な視点で見る。学生時代に考えたものですが、いまでも意外に的を射ている気がします。

          神田神保町〈猫の本棚〉で個人のZINEを販売!

          個人で制作しているZINE(リトルマガジン)を、神田神保町にあるシェア型書店〈猫の本棚〉で販売することになりました! 下の記事では、〈猫の本棚〉をご紹介しながら、ZINEを販売することになった経緯、シェア型書店に自分の〈棚〉をつくることの魅力などについて、とりとめもなく語っていきます。お時間がありましたら、ぜひお付き合いいただけると幸いです。

          神田神保町〈猫の本棚〉で個人のZINEを販売!