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【MTG】初FNMの思ひ出

前回の記事でPWP廃止にあたって記憶を辿ったが、そのときに思い出した初FNMのことを書こうと思う。

日は2008年8月で、所は難波のどこか。
カードセットはシャドウムーアまでで、時のらせん、コールドスナップ、ローウィン=シャドウムーア、10版のスタンダードだった。

筆者は2007年の夏頃に同級生とたまたま昔MTGをやっていた、という話からなんとなく再開した。再開と言っても、もともとは中学生の頃に有り合わせのカードで遊んでいた程度で、当時はまだシングルカード購入の経験もほとんどなかった。
再開して少ししたときにローウィンが発売された。そのとき最初に買ったパックからは《ジェイス・ベレレン》と《思考囲い》が出たことを覚えている。このときは《思考囲い》の強さをわかっておらず、「2点ルーズするから弱い」と思っていた。

2008年2月にモーニングタイドが発売された。
当時のスポイラーの中で筆者はあるカードにとにかく心惹かれた。

朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsong
(1)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) ウィザード(Wizard)

プレイヤーはカードを引けない。
各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、そのプレイヤーは3点のライフを失い、自分のライブラリーからカードを1枚探し、それを自分の手札に加え、その後自分のライブラリーを切り直す。
2/3

カードゲームは毎ターン最初にカードを引くという当然のルールを否定するこのカードがとにかく使いたくて、モーニングタイド発売後のスタンダードでは時のらせんブロックが落ちるまで調整し続けた。

ちなみに筆者はMTGの全カードの中でこの《朝の歌のマラレン》が一番好きである。
無限収集もしているが、多分200枚ほどしかなく、他言語Foilは手に入っていない。

■デッキ

さて、いよいよ本題だが、マラレンに出会ってから初めてFNMに参加するまで約半年間、一緒に再開した友人やmixiで知り合った人たち(マイミク)と幾多の対戦の中でこのマラレンを4枚入れたデッキはそこそこ勝てるようになっていた。フェアリー全盛のこの時代にも関わらず先手であれば5割以上勝てていた。
そしてFNMに参加したときのデッキリストが(多分)これである。

土地22枚
4:《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》
2:《つぶやき林/Murmuring Bosk》
4:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2:《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4:《沼/Swamp》
5:《森/Forest》

クリーチャー18枚
4:《朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsong》
2:《叫び大口/Shriekmaw》
4:《根の壁/Wall of Roots》
3:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
3:《極楽鳥/Birds of Paradise》
1:《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
1:《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》

他20枚
4:《涙の雨/Rain of Tears》
3:《滅び/Damnation》
2:《不敬の命令/Profane Command》
4:《ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss》
2:《原初の命令/Primal Command》
1:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
1:《喚起/Recollect》
3:《根の迷路/Root Maze》

サイドボード15枚
3:《根絶/Extirpate》
1:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
3:《雲打ち/Cloudthresher》
2:《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
3:《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
2:《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》
1:《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》

土地破壊デッキだということはわかってもらえると思う。
最大の動きは
1t目に《ラノワールのエルフ》か《極楽鳥》
2t目に《根の壁》と《根の迷路》
3t目から《ムウォンヴーリーの酸苔》や《涙の雨》
4t目以降に相手が2マナ以上出せない状況で《朝の歌のマラレン》を出せば勝ち
となる。

要は、土地を壊す→マラレンで土地を探される→マラレンでランデスを探して打つ→相手の土地は増えない、という状況に陥らせ、マラレンの3点ルーズによってライフを0点にして勝利するのである。

このデッキで初めて参加したFNMはどうなったのか。


■初FNM

R1:クイッケントースト
G1はほぼ理想の動きをしたが、マラレンは出ず《叫び大口》で自分の《ラノワールのエルフ》を除去しながら土地の無い相手を殴りきった。
G2は《忍び寄るカビ》に《根絶》を打たれた。このときに追放されたカードを裏向けずに表向きにするように注意された。また、マラレンを指しながら「これ入ってるデッキによくあたるんですよね」みたいなことを言われた。
G3も土地を破壊しまくった。相手が土地1枚《根の壁》3体という状況で《滅び》を打って勝った。

R2:クイッケントースト(黒田正城氏)
G1、G2ともに《ルーンのほつれ》がうまく刺さってしまってほとんど何もせずに負け。
サイドボードのアドバイスなどをもらったと思う。

R3:赤単
R1は3枚ぐらい土地を破壊したところで投了された。
R2は《原初の命令》で7点ゲインと《台所の嫌がらせ屋》サーチなどをしつつ、相手の土地が1枚しかない状況で《マラレン》を出して勝ち。マラレンが3ターン残ったはず。

というわけで2-1だった。R1の人はすぐにドロップしてしまったので、プレイヤー数が奇数になって一緒に参加した友人のR2がBYEになっていた。
友人はランダム賞でFNM版《砂漠》をゲットした。筆者は賞品のシャドウムーアのパックから《穢れた結合》と《穢れた結合》のFoilが同時に出た。


■その他

FNMには確かmixiのコミュニティで知り合った人と中学のときにMTGを誘ってきた友人との3人で参加した。

この当時は《稲妻》も《流刑への道》もなかったので1マナでマラレンが除去されることがなかった。《雪崩し》はあったが、デッキのコンセプト的に3点以上で打たれることはほぼなかった。

アラーラ後は有用性の高いランデスが無くなったのでマラレンを続けられなかった。が、一度別の店舗大会で《マラレン》+《精神固めの宝珠》をされて負けたことがある

マラレンを使い始めた頃は《物語の円》や《潜伏工作員》、《エイヴンの思考検閲者》を使った白黒緑のデッキで、戦闘ダメージ以外で勝つことを目指していた。そこから《ムウォンヴーリーの酸苔》で《つぶやき林》を持ってくるギミックを強化してランデスに推移し、《根の迷路》を見つけてついに《マラレン》で20点を削る戦いをするようになった。

実は今でもレガシー、モダン、果てはヴィンテージでもマラレンを活躍させられる機会が無いかずっと伺っている。ネックになるのは概ね1マナでの確定除去と環境のあらゆるコンボを補助してしまうことで、それらを克服してもマラレンである必要性に辿りつけない。
いずれ…いずれ…!


それではよいMTGライフを。
ぎゃ٩( 'ω' )و

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