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長崎ほんとにいいとこだった

※この旅行記は2月に書いたものです。


𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

長崎を旅してきました。
行きたいなあと学生時代から憧れ続けてきて、念願の初上陸でした。南だし、関東よりはあったかそう、と思い込んでいたけれど、普通に寒かった。冬だもんなあ。
風情のある街並みに、おいしいごはんに、親切なひとたちに、……本当にいいところでした。また行きたい。なんなら住みたい。
長崎市街で訪れたところ、おいしかったものを、写真と共に書き残しておきます。あ〜〜思い返すとまた行きたくなってくるな。


飛行機で長崎空港へ

運良く窓際の席が取れた。わーい!飛行機用耳栓で耳抜きをして(飛行機に乗るとものすごく耳が痛くなるのです)、朝ごはんにまい泉の海老カツサンドを食べる。新幹線でも飛行機でも、乗り物の中で食べるごはんは格別においしいね。あとはガイドブックを読んだり、窓の外を見たり。

航空写真のような景色を見下ろして、ここはどこだろう?と考えるのが楽しい。往路では新国立競技場を、復路では明石海峡大橋を見つけた。けれども他はちんぷんかんぷん。今ここを通ってますよー!と詳細に教えてくれるモニターがあったら面白いのになあ、と思う。

長崎空港に降り立ち、大急ぎで荷物を回収したら、ダッシュでリムジンバス乗り場へ。バスが30分に1本でね、かなり焦った。滑り込みで乗車できて、ひと安心。高速で長崎駅に向かう。

広い。きれい。お土産コーナーが充実してた。


路面電車で新地中華街へ

長崎駅から路面電車に乗り、新地中華街へ。路面電車って、惹かれるものがある。クリーム色とみどり色の、どこか懐かしいこの色合いがいいな。平日の昼間、人がまばらな時間帯にゆったり座席に座って、のんびり揺られていたいなあ。
この日は観光客らしき人(私たち含め)でぎゅうぎゅう、満員電車顔負けの混み具合で、それはなぜかというと、


ランタンフェスティバルに遭遇

長崎ランタンフェスティバル。1月下旬〜2月上旬に開催しているイベントで、今年は3年ぶりだったそう。
そういえばちょうど期間だったねえ、と何の気なしに話していたら、新地中華街に着いてみて、びっくり。数えきれないほどのランタンに、極彩色の華やかなオブジェに、おいしそうな匂いの漂う露店で賑わっていました。ほんとうに日本!?ってくらい、異国情緒に溢れてる。

色とりどりのランタン
遠くに「幸」が見える
頭上を埋め尽くしてる


角煮まんとハトシを食べる

やっぱり旅行の楽しみといえば、ご当地グルメ。カステラにちゃんぽんに佐世保バーガーに、トルコライスにレモンステーキに……、食べたいものをたくさんリストアップしてきた。お店で食べようかと話していたけれど、露店の前を通ると、やっぱり食べたくなっちゃうよね。

まずは角煮まん

岩崎本舗の角煮まん

角煮まん、初めて食べた。横浜や神戸の中華街ではあまり見かけた記憶がない。調べてみたら、長崎名物の卓袱料理(和・華・蘭のテイストが融合した料理)が起源なんだとか。

もうね、受け取った瞬間からおいしい。香りだけでおいしい。ふわふわの生地に、とろとろの角煮が合わさって、あっという間に食べ終えちゃった。儚い……。袋に描かれた角煮まんの妖精が「あつかけん、気をつけて食べてね♪」と言っている。あざと可愛い。長崎弁、いいなあ。


お次は、ハトシ

山ぐち仕出店のハトシ

ハトシ、長崎に来るまで存在すら知らなかった。まさしく未知の食べ物。えびのすり身を、食パンで挟んで揚げたものだそう。そんなの絶対おいしいじゃん……。

期待に胸を膨らませて露店に並び、揚げたてのあつあつをいただいた。パンがサクサク!海老がぷりぷり!ホワイトソースは入っていないのに、海老がしっかり甘くてグラタンみたい。冬の寒空の下だと余計においしく感じる。これ、チーズも合うだろうなあ。


聞いてたとおりに「坂の町」

角煮まんとハトシを味わってから、大浦天主堂グラバー園へ歩く。

長崎と聞いてイメージするのは、教会、ちゃんぽん、坂の町。現地に降り立って歩いてみたら、想像以上に坂道ばかりで、びっくり。斜面にもずらっと建物が並んでいて、関東の街並みとはまた違うなあ、と体感する。長崎で運転するの難しそうだな。こんだけ坂が多いと、自転車漕ぐのもしんどいだろうなあ。

太ももに来るけれど、坂道を登ったり下ったりして、散策するのが楽しい。どこを切り取っても風情がある。

年季の入った洋風の建物がところどころ覗いて、目にするたびに素敵だなあ、ときゅんとする。その建物の背景には、山が見える。しばらく歩くと海も見えた。海が見えたときの感動と言ったら!坂に山に海に、なんて豊かな景観なんだろう、としみじみする。

ミッフィー ちゃんがいるのもよい


大浦天主堂にて

ガイドブックを見て、お洒落な礼拝堂〜!とうきうき訪れた大浦天主堂。ステンドグラスが木の床に彩り豊かな影を落として、それはそれは綺麗だった!……とテンションを上げたのは最初だけ。歴史を紹介するアナウンスを聞き、キリシタン博物館を見て回るうちに、ここが苦難の歴史の上に在り、今まさにその地に立ってるんだと実感して、神妙な気持ちに。

忘れかけていたけれど、5年前に映画「沈黙」を観たのだった。キリシタンへの迫害のさまがあまりにショックで、痛ましい映画、という印象が強く残っていて、内容を咀嚼する間もなく蓋をしていた。

キリスト教の学校に3年通いながらも、私自身は無宗教。お正月は初詣に行き、クリスマスはイベントを楽しみ、困ったときは神様〜〜!と祈らずにはいられなかったりするけれど、何か特定の宗教に属しているわけじゃない。だから、信仰を持つってどういう感覚なんだろう、と未だにわからずにいる。

遠い時代のキリシタンたちが、迫害されても信仰を続けたというのが、なんていうか、なんていうか、……言葉にできない、語彙力が欲しいよー。その信仰心は、原動力は、どこから来るのだろう?と思うと同時に、畏敬にも似た気持ちが湧いてくるのだった。


グラバー園を駆け抜ける

さて、閉館間際まで大浦天主堂を巡り、急ぎ足でグラバー園へ。せっかくだから明るいうちに見たいもんね。

入り口からグラバー邸まで上り坂になっていて、これ登らなきゃじゃん!と尻込みするも、すぐ傍に動く歩道があるのを発見。大いに助けてもらう。

エスカレーターを登るにつれて、街が見下ろせるように。海が見えた瞬間、ふわっと疲れが消えていく。海と山があるところって、いいなあ。

上から見下ろすと、やっぱり坂の町。山沿いに街が広がっている。この街並みも、色合いも、いいなあ。すごくいいなあ。

ほんとはね、レトロ写真館で仮装して、ブリジャートン家ごっこでもしたかった。でも受付が16時までで。間に合わなかった!残念!

徐々に日が暮れてきた。対岸の山に見えるのが、稲佐山展望台。このあと夜景を見に行くところ。

方角を示した石板があった。こういうの、好きだ……。


本場の皿うどん!

日が暮れるまでグラバー園を周り、夕飯を食べに行くことに。長崎グルメ第2弾は、皿うどん!グラバー園近くのみらく苑に入る。

皿うどん、パリパリの細麺ともっちりの太麺があるとは知らず(細麺だけかと思ってた)、そのときの気分でもっちり太麺に。太麺も焼き目がついていて、香ばしくてもう、麺だけで美味しい!餡は甘めの味付けで、ソースとお酢をかけて味変すると、これまた美味しい〜〜!

ちゃんぽんも食べたかったけれど、満腹で断念。長崎にいる間に、絶対ちゃんぽんも食べようね!と誓う。


再びのランタンフェスティバル

稲佐山展望台で夜景を見る前に、せっかくだからとふたたび新地中華街へ足を伸ばすことに。

昼間とはまた違う雰囲気!暗闇にランタンが浮かび上がって、より異国感が増すなあ。

露店も盛況で、人でごった返してた。ランタンの雰囲気といい、賑わいといい、台湾の夜市を思い出す。胡麻団子を食べたかったけれど、長蛇の列を前にしてこれまた断念。

卯年だから?うさぎのオブジェ。



地上のプラネタリウム

稲佐山展望台は21時まで。新地中華街を出てバスで向かおうとしたけれど、ランタンフェスティバルで臨時ダイヤに……!
勝手がわからずあちこち行ったり来たりして、も〜〜わからん!お手上げ!となり、最終的にタクシーを拾う。背に腹は変えられないよ。

タクシーの運転手さんが気の良い方で、とっても親切で。展望台は8時がいちばん綺麗に見えるよ、良い時に来たね!帰りは下の通りまで出ればバスが出てるよ!と、長崎弁で教えてくださった。地元の方が話す方言、よいなあ……。

そして辿り着いた、稲佐山展望台。ケーブルカーで展望台まで登る。

地上の灯りが山に沿って浮かび上がって、立体的。東京のスカイツリーや横浜のランドマークタワーは、関東平野だからか灯りが下一面に広がっているけれど、長崎はまた違う。地上版プラネタリウムって感じ。

寒さに耐えきれなくなってから、屋内でホットココアを飲んだ。紙コップに入っていても、こういうときの飲み物って、本当に美味しく感じる。ふとしたときに、あのときのココア美味しかったなあ、なんて思い返すんだろうな。


長崎、ほんとにいいとこだったー。この後、ハウステンボスに行き、佐世保に寄り、波佐見でうつわを買って帰った。旅行記は、また次の機会に。

最後に、もういちど食べたい長崎グルメをば。

佐世保バーガー
長崎カステラ
「笑ちゃん亭」のちゃんぽん
九十九島せんぺいとカステラアイス

トルコライスとレモンステーキを食べ損ねた。次は絶対食べるんだ!

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