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GVA manageの開発プロセス公開


GVA manageとは

GVA manageは、事業部はメール/チャットのままで依頼・やりとりが可能な、法務案件の受付一元化と蓄積・活用を実現するマターマネジメントシステム(法務管理クラウド)です。


リリースして半年ながら上場企業・成長中のスタートアップを中心に導入して頂いています。

導入企業ロゴ


構想

構想スタートは2021年夏頃でした。GVA TECHのパーパスが「法律とすべての活動の垣根をなくす」ということから、法務部門のみならず事業部門にも価値を提供できるサービスもしくは機能はないかということを模索していたところでした。

法務部門と事業部門の依頼/受付・やりとりを中心とした領域について、100社以上に事前に設計したヒアリングをして法務部門と事業部門それぞれの課題を洗い出しました。

プロダクトパートナーも4社ご協力頂き、月に1、2回壁打ちに付き合ってもらいました。(1社は担当者の退職により、途中で辞退)

プロダクトパートナー

いわゆる初期のスタートアップの事業構想のフレームワークを使って忠実に整理したりもしました。

エレベーターピッチ
エンパシーマップ
カスタマージャーニー

プロダクトビジョンもこのタイミングで決め切りました。(以下は清書版ですが、発散版でとにかく書き殴りました)

プロダクトビジョン


開発

実際に開発がスタートしたのは2021年夏くらいで、僕とデザイナー1名、エンジニア3名でスタートしました。このタイミングでGVA assist事業とGVA 法人登記事業は別の役員2名に委ねて、ある意味では経営者業も投げ打ってGVA manageの立ち上げに集中しました。

情報の透明性と業務理解を均一化するために毎日ミーティングして議論を重ねてきました。工夫したポイントとしては、情報の透明性と業務理解を均一化を徹底するために一人でも都合が悪くて欠席することになると、ミーティング自体を中止する運用にしました。その結果、情報はミーティングかSlackにしか存在しないことになり、目的は果たせて全員が当事者意識が高いまま開発を進めていくことができました。

具体的な設計段階においても、「リリースしてみて検証する部分」と「最初の段階でがっつり想定しておくべきもの」を区分けしました。明確に確信が持てずにリリースしてみて検証する部分についても手戻りがないように開発効率を落とさないように工夫をしました。

2022年7月にはα版、10月にはβ版としてユーザーに触ってもらえるものに仕上がっていきました。先にα版で検証することを決めて、原則としてユーザーさんのところに伺って率直な意見をもらいながら丁寧に業務要件を積み上げていきました。

α版で検証すること


リリース

2023年1月16日に無事に正式リリースまで漕ぎ着けました!


やはりリリースしてからわかることもいっぱいあり、リリース後に一気にご要望を頂きました。ご要望に従ってリリース後の半年でかなりの機能開発を進めました。

以下の通り機能と呼べるものだけで24個リリースしました!!

2023/07/18 全文検索機能
2023/07/14 Word編集機能
2023/07/14 案件カテゴリの公開非公開機能
2023/07/07 分析ダッシュボード機能
2023/07/03 案件の公開・非公開設定機能 
2023/07/03 オリジナルカテゴリ作成機能 
2023/05/23 外部やりとりの自動取り込み機能 
2023/05/17 Teams連携機能 
2023/05/16 完了案件の自動復活機能 
2023/04/26 メーリングリスト機能 
2023/04/11 ステータス表記の変更と追加 
2023/04/05 メッセージのUI変更 
2023/03/24 DocuSignとのAPI連携機能 
2023/03/22 依頼者向けのアサイン通知ON/OFF 
2023/03/13 通知アドレスの表記変更 
2023/03/08 同一取引先の自動検索機能 
2023/03/09 過去案件インポート機能 
2023/02/20 案件削除機能 
2023/02/08 クラウドサインとのAPI連携機能 
2023/02/07 メールによる自動案件作成機能 
2023/01/31 GVA assist API連携機能 
2023/01/27 複数の関係者にあてた通知機能アップデート 
2023/01/25 Slack連携機能アップデート 
2023/01/16 案件作成機能 


トライアルを申し込んで頂いた企業さんについては原則として訪問させて頂き要望の背景をしっかりと伺い、正式契約後もほとんど全てのユーザーさんのミーティングに参加して、機能の業務要件や優先順位について決定してきました。まさに魂を込めてユーザーさんたちとチームと共に作り上げてきました!

まだインタビューは少ししかできていないですが、ユーザーさんのGVA manage活用事例もできてきています。法務部門はおおよそトライアルで利用方法をマスターし、事業部についても周知後に問題が起こることはなくすぐに運用に乗ることも特徴の一つです。


今後

2023年7月時点のGVA manageは「法務部門内の案件管理」「案件情報の一元化」「法務部門と事業部門の円滑なやりとり」を実現することにフォーカスしてきました。

今後は機能としては存在しつつも、まだまだ本来の力を発揮していない「分析ダッシュボードによる法務データの分析と活用の実現」「検索機能のブラッシュアップによりナレッジマネジメントの実現」をしていきます!

AIチームと共に週3でミーティングを行い検証を重ねているChatGPTをはじめとする大規模言語モデルもGVA manageに組み込んで、今までにないユーザー価値を実現することにもチャレンジしていきます。

開発スピードが速いと言われることが多いのですが、その理由はチーム全体として情報の透明性と業務理解を均一化を実現できているからだと思います。今後も開発スピードを落とさずにどんどん進化を続けていきます!

チームに参画

先日、8億円の資金調達の発表をさせて頂きました!


ここからGVA manageチームもメンバーをあらゆるポジションで増やしていくことから「エンジニア」「デザイナー」「マーケティング」「セールス」「カスタマーサクセス」「リーガル」とあらゆる領域で募集をしていきます。

カジュアル面談からで全く問題ないので、興味がある方は僕のメールアドレスにご連絡ください!!(TwitterでもfacebookでもなんでもOKです)


山本俊アドレス
s.yamamoto@gvatech.co.jp


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