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ATP500テニス ドバイ大会の決勝  メドベージェフ 対 ルブレフ


決勝の戦いは、ダニエル・メドベージェフとアンドレイ・ルブレフになった。メドベージェフは、ロシア出身で27歳、198cm、ATPのランキングは7位、この大会では、第3シード。ルブレフは、ロシア出身で、25歳、188cmで、現在のランキングは6位、この大会では、第2シードでジョコビッチに次ぐ。

二人の対戦成績はメドベージェフの4ー2で、メドベージェフの方が明らかに実力としては上だろう。二人はハチャノフと共にロシアの若き三羽ガラスと言われている。三人の中では、メドベージェフが先頭を走っている。

第1セットの第1ゲームは、ルブレフのサーブではじまる。ルブレフは悪くはないのだが、メドベージェフのディフェンスが凄く良く、ストロークではなかなか打ち勝てない。サーブ&ボレーでなんとかしのぐが、ジュースまで持ち込まれブレークされる。メドベージェフは、ATP500ロッテルダム大会、ATP250ドーハ大会で優勝しており、このドバイで優勝すれば3連勝となる。3連勝はあまり聞いたことがない、とても難しいことだ。

第2、3、4ゲームはそれぞれサーブが良く、キープでゲームはルブレフの1−3となり、ルブレフのサーブで第5ゲームとなる。ルブレフはジュースまで持ち込まれるが、振り切りキープとなる。それにしてもメドベージェフのディフェンスの良さが目につく。

第6ゲームでメドベージェフは、サーブをキープして、ゲーム数を4−2とする。第7ゲームはルブレフのサーブだったが、メドベージェフのディフェンスは固く、しつこく、ルブレフの根負けという感じで、ブレークされた。第8ゲームはメドベージェフの5−2でサーブだったが、センターへのサーブのキレが良く、ストレートでキープ。第1セットは、メドベージェフの6−2で終わる。

第2セットの第1ゲームは、ルブレフのサーブで始まり、ルブレフがキープした。第2ゲームは、メドベージェフのサーブでストレートのキープとなった。第3ゲームは、ルブレフがキープし、第4ゲームでは、メドベージェフがキープした。第5ゲームは、ルブレフのサーブで始まったが、メドベージェフのディフェンスがしつこく、ルブレフはブレークされた。第6ゲームは、メドベージェフの3−2で始まったが、メドベージェフのサーブがルブレフのコートに突き刺さり、キープとなる。

第7ゲームはルブレフのサーブだったが、メドベージェフに左右に振られ、ネットする場合が多くブレークされ、メドベージェフの5−2となった。メドベージェフのサーブとバックハンドショットが良くキープとなり、メドベージェフの優勝が決まった。スコアは、6−2、6−2だった。

メドベージェフは、コルダとの敗戦から完全に立ち直って、さらに強くなった感じがした。多分、基本のグランドストロークを、フォアもバックもさらに強化したのだろう。特に両手打ちのバックハンドショットは、最後のところで両手が背中に巻きつくような独特な感じになるが、長い腕が前よりもさらに巻きつくように見える。おそらく、ボールはさらに伸びが増しているのではないだろうか?

一方、ルブレフはここ2年くらいでずいぶん成長した。両手打ちのバックショットの安定感、バックのストレート、ボレーと良くなっている。大きな特徴の強烈なフォアハンドではあるが、メドベージェフはバックで十分に対応できている。こういう相手には左右に動かして、止まった所で打てないような方策が必要だろう。さらなる精進を期待したい。




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