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【読書】ディクスン・カーの 夜歩く を読む

夜歩く
ディクスン・カー
1930年作
2013年11月29日発行

1世紀前の推理小説
残念ながら好みではなかった
推理小説家ではよく出てくる作家なので読んでみた
翻訳のせいなのか、無名劇団の三文芝居でも見てるかのような物足りなさがずうっと続いた
キャラクターも個性を感じないし、会話の言葉が下手な芝居の台詞そのもので情けないし
トリックも殺された結婚相手と殺人鬼の精神異常者とがよく似ていて入れ替わっていたなどと、無理やりなところもあるし
長々と犯人の花嫁に自白させるまでの描写の中にはパリの雰囲気を描いて楽しませようとする気持ちも見られるが、かえって邪魔に感じてしまうくらいだった
犯人も麻薬が欲しくて正常じゃないというのもがっかりのストーリー
2人目の殺人も情痴の果ての嫉妬からなんて、もうどうでもよくなる
本当は、もっと不気味で怖い殺人物語だったのではないかなぁ などと思ってもみるが、いかんせん日本語で読んでるからそれすらも何ともわからない
この作家への期待は抱けなかった

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