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アーロン・スミスとサム・ホワイトロック、同郷の「絆」

土曜日の夜、アーロン・スミスがオールブラックスでの100試合目を迎えましたが、オールブラックスをリードしたのはキャプテンのサム・ホワイトロックであり、スミスはそれに続いていました。

ある意味、それは2人のキャリアの物語でもあります。

ホワイトロックは、プロのラグビー選手としてはすべてカンタベリー地域でプレーしていますが、32歳の彼はマナワツで生まれ育ちました。アーロン・スミスもハイランダーズのために南下してきましたが、彼もまたマナワツで育ちで、ターボズの代表として地方のラグビーに参加し続けています。

同じ地域で生まれただけでなく、現役のオールブラックスのセンチュリオン(100cap)である2人は、同じ学校に通っていました。

土曜日のワラビーズ戦の後、スミスは、2000年半ばにFeilding High Schoolに入学して以来、二人が共に、そして離れて歩んできた道のりを振り返りました。

「高校時代、同じグループのクラスで過ごしていた事を、いつも話しています」とスミスは言います。「シュールですよね」

「僕はサムが成功すると思っていました。彼は学生時代のスターであり、男だった。自分でもそんなことを言うなんて信じられないけど、でも本当です」

「実際にオープンデイに参加したとき、僕らは2人とも8年生だったんだけど、私は"ブラザー、ここに来るつもりなの?"と叫んだら、彼は"うん!"と言って、私は"いいね、来年もよろしく!"と言いました。それからは同じグループのクラスで、ラグビーもずっと一緒にやっていました」

約20年後、2人はオールブラックスで一緒にプレーします。ホワイトロックは2010年に初めてオールブラックスの一員となりましたが、同級生である2人がニュージーランド代表として肩を並べるのは初めてではありません。

「サムのプレーを見るのが大好きで、2010年に彼がオールブラックス入りしたときは本当に誇りに思いました」とスミスは語ります。

「2011年に彼がワールドカップで優勝したときも、私は本当に誇りに思いました。私のキャリアが長くなればなるほど、再会できた事をとても素晴らしいことだと思いました」

スミスは、その後すぐに代表チームに加わり、2012年のアイルランド戦でデビューし、ジュリアン・サヴェア、サム・ケイン、ブロディー・レタリック、ルーク・ロマーノ、ボーデン・バレットも初キャップを獲得しました。

スミスとホワイトロックは、オールブラックスが2015年のワールドカップで優勝した際に重要な役割を果たし、現在では最も経験豊富な2人となっています。

「チームの中では、私と彼とコールジーの2人が年長者です」とスミスは言います。 「コロ(マオリ語で年長者を意味する)とかグランピーとか、そんな風に呼ばれています」

今シーズン、オールブラックスのキャプテンには、負傷したサム・ケインに変わりサム・ホワイトロックが任命され、ホワイトロックが休養した7月シリーズのセカンドテストで、スミスが初めてキャプテンのマントルを渡されました。

オールブラックスではチームメイトとして活躍してきた2人ですが、スーパーラグビーではライバルとして激しくぶつかり合い、時には対立するキャプテンとしても活躍してきました。

スミスは、経験豊富なリーダーであるホワイトロックに自分の成長を期待することが多いと明かし、今年のスーパーラグビー・トランスタスマン決勝の前には、ホワイトロックがスミスに電話して、ハイランダーズとブルーズの対戦に向けてアドバイスをしたこともありました。

「サムは私にとって本当にインスピレーションの源です」とスミスは語ります。「彼は素晴らしいリーダーです」

「ここ数年、ハイランダーズのキャプテンとして、私はサムを頼りにしてきましたが、彼の気品を示すためにも、決勝戦の対ブルーズ戦の週に、彼らのチームが(決勝戦出場を)逃してしまったのに、日曜日に私に電話をかけてきてヒントをくれたことは、彼の真の価値と私たちの友情を示しています。彼は素晴らしいキャプテンであり、私もそのようになりたいと思っています」

ホワイトロックとスミスはともに2023年までニュージーランドと契約しており、次のラグビーワールドカップで大きな役割を果たすことが期待されています。




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