「誰も私を必要としなかった」: オテレ・ブラックがニュージーランドを離れる驚きの理由。

'No one wanted me': Surprise reason why Otere Black is leaving NZ

オテレ・ブラックは、プロラグビーのピークを迎えつつあるにもかかわらず、ニュージーランドでのキャリアを終了し、NPC後に日本に向かうことになりました。

26歳のブラックは、今シーズン、ブルーズで素晴らしい活躍をし、ブルーズを約20年ぶりの優勝に導きました。

しかし、ブラックはニュージーランドを離れ、NTTシャイニングアークスとの高額契約を結ぶことを決断した。その理由のひとつは、マオリ・オールブラックスのピボットが、来年のスーパーラグビーでレギュラーを獲得する自信がなかったからだ。

「それは、私にとっては本当にタイミングの良いものでした」ブラックは、元ハリケーンズのユーティリティー選手が毎週配信しているポッドキャスト「What Lad」で、ジェームズ・マーシャルにこう語っています。

「ブルースでは、ボーディ（バレット）が戻ってきて、ハリー（プラマー）がいて、スティービー（ペロフェッタ）がいます。僕は残りたかったけど、プレーの面では、過去2シーズンのように安定した出場時間を確保するのは少し難しいと思うんだ」

「ニュージーランドでいくつかのクラブに打診してみましたが、誰も私を欲しがらなかったので、"これは私に行けというお告げに違いない "と思いました。それがきっかけでした」

マーシャルは、ブラックの経験と確かな才能を考えると、ニュージーランドのチームがブラックとの契約に列をなしていないことに驚いた。

「みんな満員でした」とブラックは説明した。「海外に行く前に、もう少し自分をアピールしたいと思っていたので、ニュージーランドに空きがあるかどうかエージェントに聞いてみたのですが、どこもいっぱいでした......それに私には幼い家族がいます。それが決断を容易にしてくれました」

「もちろん、日本にも熱心なクラブがありましたし、当時はフランスのクラブからも、日本にもいくつかクラブからオファーありました。最終的に決断したのは、おそらくトランスタスマン大会が始まってからで、かなり遅かったですが、いくつかの事情があったからです」

チーフスには来年、ブリン・ガットランドとカレブ・トラスクが在籍しており、ライヴス・レイハナも復帰が見込まれているほか、ダミアン・マッケンジーも1シーズンだけの起用を検討しているようです。

ブラックの前所属チームであるハリケーンズは、現在、エイダン・モーガンとルーベン・ラブが来季の契約を結んでいるだけですが、ラブはまずアウトサイドバックで、モーガンはスーパーラグビーレベルでのキャップがありません。

さらに南下すると、クルセイダーズではリッチー・モウンガが引き続きファーストチョイスとなり、ファーガス・バークがバックアップすることになりそうですが、ブレット・キャメロンは契約外で、ハイランダーズはジョシュ・イオアネとミッチ・ハントの才能に頼ることになります。

傍から見れば、この4つのチームのどれもが、ブラックの加入によって恩恵を受ける可能性が高い。特に、26歳のブラックがオールブラックスの枠に近い存在であることを考えると、ホストのマーシャルも触れている。

「自分がもう少し与えるできるかもしれないと感じるのは面白いことです」「つまり、あなたはまだとても若く、これまでで最高のフットボールをしていて、最近のオールブラックスのメンバーの枠に入っていたはずなんです。最近のオールブラックスのメンバーにも選ばれていたのでは？」

ブラックは自己最高のパフォーマンスを発揮していることを認めているが、それはブルースがトランス・タスマン・タイトルを獲得している間、キャンペーンの初めにシャイニング・アークスと契約していたことで、プレッシャーから解放されていたことが要因のひとつである。

「この6週間ほどは、最高のプレーができたと思います。自分のプレーに自信が持てるようになりましたし、10番としてのチームマネージメントにも自信が持てるようになりました。でも、その時にはすでに退団の決断をしていたので、肩の荷が下りていたのかもしれません」

「プレッシャーもなく、将来の心配もありませんでした。これからの2週間を最大限に活用して、ここにいる間に選手たちと一緒にタイトルを獲得しようと考えていました。それが少しは影響したのかもしれません。ある意味では、私が行ったことは良いことだったのかもしれません。そのおかげで、私はもう少しリラックスしてフットボールをすることができました」

「また、名誉ある賞については、何の話もしていません。何もないんだ」

オールブラックスの一員として活躍している選手以外は、コーチやセレクターからのフィードバックはほとんどありません。これに過去、選手が不満を漏らしたことがある。

マーシャル氏も現在の状況に不満を感じているようです。

2016年スーパーラグビーで優勝した彼は「ニュージーランド・ラグビーがもっとできることがあると思います。それは、選手たちがどの位置にいるのか、もう少し連絡が取れるようにすることです」

「序列の中で自分がどの位置にいるのかを話すことで、残留する自信を持つことができたかもしれませんが、今はそういうやり方をしています。このままでは、必要以上に質の高い選手を失うことになるだろう」

ブラックは、年内にNPCが終了した後、日本に向かう予定です。