仕事を辞めた

実は今月になって仕事を辞めた。

辞めた理由は、もうそこにはいられなかったからだ。

よく面倒を見てくれたベテラン先輩が「ぐうたらくん、この仕事はさっさと辞めたほうがいいよ」と口を酸っぱくしていたのも少なからず影響している。


この職場での人間関係は悪くない。むしろ恵まれたほうだったが、コロナの影響で仕事が減り、僕の存在はいてもいなくてもいい状態になった。

仕事が入ってくれば当然先輩に任せられる。1つの仕事に必要以上の人が付くため、基本的に僕は溢れる。

そして僕は何かを任されるワケでもなく、なんとなく居心地の悪い雰囲気の中にいる。この虚しさがすごく苦しい。

居ればお金になるという単純なモノでもなかった。


仕事内容にも人間関係にも問題はないのに、会社へ行く足が重くなり、体調も良くない。苦しみが募りに募って、ついに辞めるのを決めた。

僕だけが会社の都合で休まされたのがトドメとなった。

コロナの影響で売り上げが落ち、試用期間は終わっているにも関わらず、正社員にもなれずにいた。基本給が少ないうえに、休まされては給与が減る一方になる。休まされることは月をまたぐごとに増えていき、7月、8月は14日以上の休みがあった。

なにより、休まされているのが僕だけというのが納得できなかった。


一番心配をしてくれたのはベテラン先輩で、「休ませるならその分の給料補償を」「仕事が暇ならその時間にベースの練習を」いろいろ提案してくれたが、全て叶わなかった。


誰が悪いかで言ったら、それはコロナでしかない。

とはいえ、「忙しいときだけ呼び出される」「いいように使われている」ベテラン先輩を含め、周囲が漏らしていたそのコトバの裏側にもナニカあるような気もしている。

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