資料はシンプルに!~エクセルのダッシュボード化のおすすめ~
一体どこ見りゃいいんだよ怒(-"-)怒
私には、決して忘れられない痛い経験(✿ฺ→ω←)ゞ があります
それはあるEC通販会社で、一応は経営企画室長という肩書を頂いて働いている時に起こりました
EC通販では、データ以外に現場はありません
データを解読しないと、どんな顧客がいてどんなビジネスになっているのかさっぱり分かりません
私はその会社に入社後、SQLとエクセルを駆使して一から会社のデータを解読しました
KPIの作成にも取り掛かり、かなりの成果が出てきていました
そしてある時、私自身が企画してあるキャンペーン施策を行おうとしたら、販促部署のスタッフの方からの猛反発を喰らったのです
私は、スタッフの方からの猛反発を押し切り、企画を実行しました
そして、結果は今までに無いほどの成果が出ました!!
私は長年の苦労が報われたような気になり、感慨深い気持ちになりました
私が何をしたかということを、かいつまんでいうと次の3点です
・今までにない切り口でターゲット顧客を設定
・そのターゲット顧客に対して、値引きクーポンとセットでおススメの商品のメールを送付
・ターゲット顧客の1割は値引きクーポンを送らず、費用対効果を検証できるようにする
そもそも、何故、スタッフの方々が猛反発したのかというのは、正直言って私もよく分からなかったのですが、要は
「今までデータを活用するという発想がなかった・・・」
これだけだったような気がしています
私はキャンペーンの結果を数枚の資料にまとめて、スタッフに効果を説明しました
今、振り返ると自分自身も力みがあったかもしれません
「どうです?スゴイでしょ!!」
私はついつい30分位は話してしまいました
しかも、猛反発していたスタッフの方も
「こりゃ反発の余地が無い」
というようなお手上げムードでした
そして、気分を良くした私が話を切り上げようとした時でした
「一体どこ見りゃいいんだよ怒(-"-)怒」
とあるスタッフが声を荒げて怒り出したのです
「クーポンを送った客と、送らなかった客とで分けたわけだよね?その効果の違いはどこみりゃ分かるの?」
そもそも、そのスタッフの方が何故そんなに偉そうに言うのかがよく分からなかったのですが、そのスタッフの隣に座っていた方が
「資料のここだよ!」
と指さしてフォローしていました
それでも、そのスタッフの怒りはおさまりません
「一体どこ見りゃいいんだよ怒(-"-)怒」
その場に不穏な空気が流れる中、そのスタッフの前に座っていた私は気づいてしまったのです
そのスタッフの顔には、これまでの人生で見たこともない、そして、これからも見ることがないであろう大きさの「寝跡」があったのです
スタッフ自身はその寝跡には気づいていないのでしょう
「一体どこ見りゃいいんだよ怒(-"-)怒」
とドヤ顔で続けていましたが、私は笑いwwwが堪えられなくなり仕事どころではありませんでした
結局、そのスタッフの方が「何をしたかったのか」ということについては、よく分かりませんでした
後でわかったのですが、その方は副業が忙しくて慢性的に寝不足らしく、その時は既に一緒に働けるような状態ではなかったようです
但し、1つ教訓をその時に得ました
とにかく結論は1目で、しかもシンプルにわかるようにすること
そして、聞き手の居眠りが始まる前に、結論が伝わるようにすることが重要だということです
確かに、私が説明した資料の中にはグラフが1つもなく、資料を数枚ストーリー仕立てにして、最後の資料で結論が分かるようにしていました
しかも、資料を作成するのに深夜までかかってしまい寝不足だったのです
こっちだって寝不足なんだよ怒(-"-)怒
でも、そんなことを言っても何も解決しません
ですから、普段から資料はさっとシンプルに作成できるように工夫と準備をしておくべきなのです
前置きが長くなりましたが、これがダッシュボードを研究するきっかけになった経験でした
ダッシュボードは3Sで作成する
ダッシュボードとはレーシングカーのコクピットのように、1目で組織に必要な数字やKPIを理解できるようしたものです
この1目というのがポイントです
資料をめくったり、画面上でカーソルをスクロールしたりしないように工夫がしてあります
欧米ではエクセルダッシュボードの講座はVBAと同じぐらいあるようです
講座で紹介されている内容は、うまくエクセルの新機能を活用しており、VBAなどの小難しい技術を使わなくても作成できるようになっています
私も日本でも紹介したいと思い、3年ほど前からブログをはじめました
ダッシュボードを作成するにあたっては、3Sを意識するのがコツです
1つ目のSはSelectable/選択性のSです
2つ目のSはSympathy/共感のSです
そして、最後はSimpleです
資料の聞き手が眠りに誘われない、そして作成者も寝不足にならないようにシンプルなダッシュボードを作成できるようにすることです
Selectable/選択性
よく分厚い資料を見ると、部門A,B,C、商品あ,い,うなどの同じフォーマットの資料が並んでいます
これらの資料は、ボタン一つで表示を変えられるようにします
選択性を確保するには、主にピボットテーブルと組み合わせて使うスライサーという技術を使います
後は、オプションボタンなどのフォームコントロールも使います
上のGIF画像では、右上のオプションボタンの選択を変えると、選択したものが何かを1目でわかるように左上の画像も変えています
Sympathy/共感
人間はそもそも数字を見るのが苦痛です
そして、数字も人間と同じく「見た目」が大事なのです
1目で聞き手の目が覚めるようなコンテンツを盛り込むこと、これは重要なことです
私は目が覚めるようなグラフを作成できないかも研究してみました
上のグラフは、イラストグラフと名付けました
棒グラフの中に「グラフ対象の画像」が入っており一目で何のグラフなのかが分かるようになっています
でも、少し遊び心が過ぎるかなとも感じます・・・
私のブログでは、他にも様々な形のグラフ作成方法について解説しています
興味のある方はぜひのぞいてみてください
Simple/シンプル
最後は、3つ目のSのシンプルについて解説します
こちらは、とにかくダッシュボード作成方法自体からシンプルさにこだわるべきだ!という話しです
コツの1つとしては、ダッシュボード作成にあたり、シートを3つにわけることです
1つ目のシートはダッシュボード用、2つ目は計算用、3つ目はデータ
こちらについては、カメラ機能やピボット―ブルなど細かいテクニックが色々とあります
興味のある方はぜひ、ブログをのぞいてみてください
長文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました
一目で目が覚めるようなダッシュボード作りをぜひ心がけていきましょう!
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