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減塩Lab.1「まずは気がついてほしいこと」

減塩をしています。食事における食塩の摂取量を1日6gにおさめるよう、日々、心掛けています。

そんな生活を始めたのは、2016年11月1日のこと。すでに4年目に入りました。今では慣れて、薄味の食事でも満足するようになりました。

減塩と聞くと、醤油をつけすぎない。味噌汁やラーメンの汁を飲み干さない。漬け物や梅干しを控える。といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。

確かにその通りです。そういった食行動をとらないよう、私も常に気に留めています。ですが、食事で摂る塩は、味付けによるものだけではありません。その点が、減塩をつづける上で、実に厄介なのです。

たとえば、無添加食品。食品添加物が入っていないと聞くと、ヘルシーな食べ物のように思いますが、一方では、「この食品は保存料の代用として塩を使っていますよ。味付けのほかに……」という意味でもあるのです。

あるいは、饂飩や蕎麦、素麺、冷麦、ラーメンといった麺類。麺のコシを出す、ゆで時間を短縮する、乾麺であれば乾燥を防ぐなどの目的で塩が使われるため、原料として欠かせないものとなっています。

このように、食品によって塩は、味付け以外にも広く使われているのですが、だからといってその分がチャラになるわけではなく、食べればもちろん、そのまま体内に摂取されます。そして、1日の食塩摂取量としてカウントされるのです。

そのことを知ると、食塩を1日6gにおさめるなんて難しすぎる。しかも、それを毎日つづけるとか自分には無理。となって、始める前に諦めたくなります。

よく分かります。その気持ち。私も最初は大変だったので……。ですが状況を少し整理すると、次のことが分かります。

それは、食事で摂る塩は、塩として認識した上で摂るグループと、塩として認識しないで(というより認知できずに)摂るグループに分けられるということ。つまり、以下の2つがあるのです。

・自覚的に摂取する塩
・無自覚に摂取する塩

前者は、先に挙げた料理の調味料として使われる分です。そして後者は、紹介したように味付けの目的以外に使われる分です。

であるならば、まずはシンプルに考えて、「これには塩が多く含まれているぞ」と自分で確認できるものを避けるところから、始めてみるのがよいと思います。

・醤油や味噌などの調味料の使う量を減らす
・味噌汁やラーメンの汁などを飲み干さない
・漬け物や梅干しなどを食べる頻度を減らす
・煎餅やポテトチップスなど塩の多いものを控える etc.

減塩とは、文字通り「食事で摂る塩を減らす」ことですが、その第一歩として、「しかし、その塩には、自分で摂取をコントロールするのが難しいものがある」という事実に、気づくことが大切なのです。

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