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51 終止符のない人生

5歳から17歳くらいまでピアノを習ってました。何かでつらい時はいつも音で癒されました。割りと早めに基礎的な教本は終えて、弾きたい曲は弾けるようになっていたし、音楽は大好きでしたが、将来の進路を考えたときやはり自信がなく、音楽の世界は早々に諦めて、大学の受験勉強が始まってからはクラシック音楽から遠のきました。
13年後、
子育てが始まって子どもがピアノを始めたとき、子どもと連弾をして再開しました。

自分が選んだ道でも、どうしようもなく、
大変であったりつらい時には、いつもピアノや音楽に癒されました。言葉にしなくてもいいし、独りで昇華できるからいいです。
親になってからは曲の好みも変わり、解釈も聴き方も変わりました。

一度手放したピアノをまた購入したり、
コロナ前に流行り出したストリートピアノに
触発されて、自分でもピアノを弾き始めました。びっくりするほど下手になりました。

この本は、ショパコンのニュースで知り、
その演奏に一瞬で魅せられたピアニストです。
努力された分がすぐに評価されない世界です。でも類稀な才能の他、突出した努力やかける想いとプレッシャーを乗り越えた人の出す音は、それだけ人を感動させるのでしょう。
タッチを柔らかくするために体型を変えるなど、そこまでの意識はプロスポーツの世界の話か?と思うほどにストイックです。

最近は弾きやすく、華やかにアレンジされた楽譜も手に入りやすくなり、流行り曲も
オーケストラ曲もソロで奏でることができます。ピアノ演奏も身近になりました。
地元の小さな駅にもストリートピアノがあります。おばあさんが、ピアノ協奏曲を自己流で弾いている姿も、それはそれで素敵だなと思います。その人生経験ゆえの世界観で。

クラシックの世界を知らない人にとっては、
過去の偉人の作曲したものをなぞって、
演奏するだけと思われるかもしれませんが、解釈や世界観や表現力、もちろん技術によって、全く違う演奏にもなり。
風貌から何から真似事でもなくオリジナルでピアニストとして生きるのは非常に厳しい芸術の世界です。
そこで生き抜き、結果を出す人はどんな人生を歩んできたんだろうと興味がありました。

オリンピックで頂点を極めた人もそうですが、その後ビジネスとして、技をコーチする以外にも、いろんな生き方で多くの人に影響を与えるインフルエンサーとして、音楽を広めていく人として生計を立てる、著者は
そんな先駆けにもなってくれそうなクリエイターだと思っています。

音ひとつで、人を感動させることができることは確かな力で、世の中を変えてしまえるパワーも秘めていると感じました。

一般的なコンサート以外の方法、音楽配信とかでも反田さん小林さんご夫婦の演奏を聴くことができるのではないかと楽しみにしてます🎵

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