文系軽視というか、、、

私もその傾向は否めないと思うのですが、他方であまり触れられていない問題もあるように思う。

たしかに、理系の学問と違って言語さえ扱えれば文系の専門知なんてなくたって人は物事について何かしら意見を言うことができる。

あらゆる社会問題、昨今ではジェンダーに関することなど人は言おうと思えば何の知識もなく語れる。
それだから人は間違ったことを言うのだ、と文系専門の方は言う。
私はそれは正しいと思う。確かに誰でも何でも言い過ぎだということは否めない。

他方で、ここにはある種の前提が内包されてるように思う。
それは、知識をつければ同じ結論に達するであろうということである。

私は昨今このような考え方が、あまりにも多すぎるのではないかと思う。

一般大衆があれこれやと言っているがそれは無知からくるものであって、彼らが我々と同じように勉強し、我々が彼らを啓蒙すれば正しい知識が身に付いて、我々と同じような意見を持つはずであると。

これが理系だったら確かにそうだ。相対性理論を学んで理解した人は100人集めてきても全員同じ結論を持ってるに違いない。
ところが文系ではそうなるのか?ジェンダーについて学んだら全員が同じ結論に達するのかというも私は違うと思う。

しっかり学んだ結果これを受け入れられないという人は確実に出てくるだろうということはわかる。
しかし、そのような意見でさえも勉強不足、正しく学んでないからそういう意見になる。みたいな拒否の仕方をする。

人文学の分野では絶対に異論を唱えてはいけない結論みたいなものがあり、それに異論を唱えることが許されていないように思う。特にジェンダーに関しては、伝統的な考え方以外の考えを認めないのではないか。

であるから、勉強した結果受け入れられないという領域は確保しといた方がいいのではないかと思う。

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