暗記ばかりの世界史を無知な私が愛する理由。「つまらない」「面白い」論争に終止符を。
簡単すぎる自己紹介
はじめまして。愚者放送局のカッターです。名前はさておき、私はしがない文系大学生。世界史と小説執筆とYouTubeとONE PIECEが好きな、最近の若い子です。
noteはつい最近まで存在すら知らなかった初心者中の初心者なので、使いこなせずクオリティーが低いかもしれません。なんとか文章だけは形にしたいものです。勉強し「なるはや」で良いものを提供できるよう努力します。
本題:なぜ私は世界史が好きなのか?
答えは、ONE PIECEにあり。
書店に行くと、世界史の本が数多く並んでいます。
学生向けの参考書、ビジネスマン向けの教養書、勉強家やファンのための歴史書、子供のための歴史漫画、そのようなものが棚を別にして整然と並べられているのは珍しいことではありません。
人は、私が実感するよりもずっと世界史に興味があるようです。
その一方で、世界史が嫌い・苦手な人も多数います。
「カタカナが多い」「興味がない」「地域と年代が広範囲すぎる」
これらが主な理由でしょうか? 他に理由がある・知っている人はぜひ教えてください。それで私が不快に思うことはありません。世界史学習者を冒涜したりしない限りは。
高校で学ぶ世界史は紛れもなく「暗記教科」です。時代の流れを理解しようが、深い考察を行おうが、覚えなければ点はとれない。それが事実です。ふつう暗記は億劫なものですから、敬遠するのは当然です。
なのになぜ私は世界史に魅了されているのか。
それは、
「世界史は人類が培ってきた全てを包含する教科・コンテンツだから」
その一文に尽きます。
それを踏まえて、一旦話を『ONE PIECE』に移しましょう。
『ONE PIECE』(ワンピース)とは、尾田栄一郎が描く少年漫画です。主人公は海賊で、世界一周の果てにあるワンピースという宝を目指して冒険します。ワンピースが一体どんな宝物なのか、それはまだ明かされていません(2020年4月現在の最新刊96巻までの話)。
主人公とその仲間だけでなく、世界中の大勢の海賊がワンピースを目指して、日夜冒険・戦闘・略奪行為を繰り返しています。そのキッカケを作ったのは「この世の全てを手に入れた男」と言われる海賊王の死に際の一言でsした。
「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ・・・
探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
(ONE PIECE 巻一 第1話 ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-より)
ここで重要なのは「この世の全て」という言葉です。
主人公やそのライバルが目指す先に「この世の全て」があるのですから、自然、ストーリーもそれを追うものになります。
読者は最初、そんなものを意識して読みはしません。主人公の冒険・戦闘やギャグなどを楽しみます。ワンピースに関しても「そういう名前の宝物」くらいの認識です。
しかし読み進めていくと、状況が変わってきます。誰もが架空世界の隠された歴史に興味津々になります。ひとつ真実(もちろん架空の設定)が明かされる度に、読者は強い興奮を覚えます。ファンは大騒ぎです。
96巻、あるいはその前後まで読んだ(アニメを見た)人は、きっと皆「この世の全て」を知りたくて仕方がないはずです。
ここまで言えば分かるはずです。
私は「この世の全て」を知るワクワクに取り憑かれているのです。
点と点が結びつき、一見すると無関係な事象が互いに深く影響していたことが分かったときの快感の大きさは『ONE PIECE』でも世界史でも同じです。
世界史は人類が培ってきた全てを包含する教科・コンテンツだと先ほど述べました。私たちが勉強してきたことは全て、過去の誰かが実行、発見、発表、整理したものです。もちろんこれは、しがない大学生が勝手に言っていることですが、少なくとも私にとっては、世界史と『ONE PIECE』は相似関係にあるのです。
蛇足:世界史に暗記は「必須」だが「本質」ではない。
なぜなら、暗記は勉強のための勉強に過ぎないからです。
小学校に入学した子供たちは、まず最初にひらがなを学びます。それはなぜか? ひらがなが読めも書けもしなければ、次の勉強ができないからです。ひらがなの次にカタカナ、漢字と続きますが、漢字にいたってはその後9年間の義務教育でみっちり練習させられます。それはなぜか? 漢字が読めも書けもしなければ、次の勉強ができないからですね。学問をやるにあたって「文章が読めない」のはお話にならないのです。
だからといって、文字を知っているだけで何かを成しえることはありません。読まなくては、考えなくては、そして行動に起こさなければ意味がない。
世界史も、おそらく他の教科(学問)でも同じです。
覚えるべき要素である年代・人名・地名・事件名などは、世界史を楽しむための文字(コード)みたいなものです。覚えなければお話にならないため「必須」ですが、それだけを知っていても全くの無意味であるため「本質」ではないのです。だから、よく先生は「理解が大事」だとか「流れを押さえろ」だとか言うんですね。
ちなみに、世界史が特別好きではない学生にとっては暗記、もっと言えば「用語や要素をなるべく多く知る・見る」というのが得策です。
前後関係を整理するなどの「理解」に当たる勉強は、「暗記」するための手段として活用するのが効率的だと思います。
テストや受験とは関係なしに、教養や話題、興味関心のために世界史を学ぶのであれば、事実と用語を抑えた後「なぜ?」に着目してもっと調べていく必要があります。
今後、私は世界史の「覚えやすさ」と「『なぜ』の分かりやすさ」を両立した記事を目指します。
また他にも《言葉についての素朴な疑問と答え》《勉強について》《自作の小説》などをアウトプットしていくつもりです。よろしくお願いします。
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