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問題を解決するための3つのアプローチ

組織や人には、いろいろな問題が立ちはだかります。
そしてその問題を解決するために、「意思決定」という行為が必要となります。通常、私たちが何かを決定するとき、論理的に考える「分析的思考」をベースに意識決定することが効果的な方法だと思われてきました。

しかし、優れた経営者は往々にして「直感」で判断するという話をよく聞きます。
この直感という感覚について、近年では脳科学の分野で研究され、その正体がわかり始めているといいます。

特に参考になるのが「将棋の世界」だそうです。
通常は論理的に相手の出てくる戦法を考えるのが一般的ですが、将棋のプロ棋士の中でも名人と呼ばれる人達は、異なる思考法をとっていることが分かりました。プロ棋士とアマチュア棋士それぞれが将棋を打つ(意思決定する)ときにプロ棋士とアマチュアの棋士が脳のどの部分を使っているかをMRIを用いてスキャンしたところ、使っている脳の部分が異なることが分かったそうです。
名人と呼ばれるプロ棋士は、意思決定するときにのみに発火する脳の特定の部分(大脳基底核)があることが発見されました。この大脳基底核は原始脳とも呼ばれ、運動の体験(体の動き)を記憶する働きを担っているそうです。
つまり、直感とはこれまで体験した膨大な情報を処理して、正しいものを瞬時に意識に表出させるプロセスとも言えます。
また、直感よりも少しロジカルなものとして「経験」に基づく意思決定があります。ただし、これは向き合う問題が新しいときや時代が激変しているときには効果が下がるかもしれません。
つまり、
1)オプティマル:事実と論理に基づいて意思決定する。
2)ヒューリスティック:経験に基づいて意思決定する。
3)ランダム:直感によってピンとくるもので意思決定する。

この3つの意思決定アプローチをうまく使い分けることが大切ですね。

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