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「本当に自分がほしいものを探して...」会社を辞め、冷凍食品を作るようになってから考えていること【GREEN SPOON】

こんにちは。GREEN SPOONというフードスタートアップで商品企画をしている具嶋といいます。冷凍のスムージーやスープをD2Cでお客様へお届けしている会社です。今年9月でサービス開始から1年半を迎えました。

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私自身はこれまで新卒からマスメディアや映像コンテンツの世界に身を置いてきましたが、現在は食品の商品企画/開発の領域を担っております。元々、(自称)健康オタクで新しいもの好きな性分ということもあり、業界の大先輩たちに大変な力をお借りしながら、今日までなんとかやって来れています。

ずっと関わってきた映像も、ゼロからスタートした冷凍食品も「企画と制作(製造)」という点では、とてもリンクしていることが多く、本当に人生の様々な「点」は繋がっていくものなんだなと実感してます。(この辺のお話だけで色々書けてしまったので今日は割愛します。ぜひ次回作にご期待ください!)

具嶋写真_Greenspoon

【自己紹介】
具嶋友紀 (ぐしま・ともき) 
GREEN SPOONで商品の企画・開発を担当しています。新卒でサイバーエージェント/ABEMAでキャリアをスタート。その後はテレビ朝日やNewsPicksなど経済報道メディアの世界で忙しい&不規則な生活を過ごしてきました。自分自身の食への課題感とスタートアップの挑戦環境に心を動かされ、GREEN SPOONへ参加!一緒に挑戦できる仲間を大募集中です!お気軽にご連絡ください🙋‍♂️

さて、今回は新しくリリースした「ホットサラダ」の紹介を切り口に、商品企画で考えていることを超個人的な目線でお話したいと思います。お付き合いください!

ちなみに、GREEN SPOONの事業やビジョンについては弊社代表がまとめておりますので、ぜひこちらをお読みください!

「野菜は美味しい」をもっと当たり前にする商品開発

まず、最初にGREEN SPOONの商品企画についてお話したいと思います。
最近はコンビニでも惣菜メニューが充実していたり、野菜ジュースなどで手軽に済ませたりする人も少なくないと思いますが、皆さんは野菜に対してどんな感情を抱いていますか?

「野菜自体が好き」という人も増えてきていると思いますが、それでもまだ多くが「摂らなきゃいけないもの」という半ば義務的な感覚を野菜に対して抱いている人も多いのではないでしょうか?

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お肉や甘いものを見て反射的にお腹が空いたり、テンションが上がったりする現象を野菜に対しても、どうにかこうにかして巻き起こしていくことが、私たちの仕事の一つだと考えています。魅力的だと思ってもらえるレシピ開発を通じて「野菜は美味しい」を当たり前にしていく、そんな理想をGREEN SPOONの商品企画の軸として捉えています。

新しい野菜体験

GREEN SPOONではとにかく単純な数字だけで語れない「野菜を食べる実感」を何よりも大切にしています。私はよく「野菜体験」という言葉を使うのですがそれは
・味
・具材の情報
・手に取った時の重さ
・野菜の大きさ
・食感/咀嚼の回数
・お皿へ移す際の見た目

などとにかく、その商品がお客様にとってどんな体験をもたらしているのか、それが「野菜を食べる実感」に繋がっているのかを細かくチェックするようにしています。

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こうした情緒の部分と機能性をいかに両立していくかがGREEN SPOONのプロダクト開発で難しさを感じるところです。今回のホットサラダでは「野菜で満たされる幸せ」をコンセプトに据えて開発をスタートしました。

内容量こそ1/2日分の野菜を摂れるような設計にはなっていますが、それ以上に「野菜を食べる実感」を何よりも重視して開発しています。それは、単に数値や機能をプッシュするのではなく、野菜を口に運んだときの重みとか、お皿に出した時のカラフルに広がっていく様子とか「野菜を食べている!」と実感できる体験がGREEN SPOONの商品づくりの根幹にあると考えているからです。

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1/2日分の野菜を「摂取」ではなく、「食べる」にフォーカスしているので数値合わせのための野菜濃縮パウダーなど入れずに、野菜自体を食べる体験にこだわりました。

ホットサラダにはGREEN SPOONが届けたい野菜体験が詰まっています!

そんな「野菜を食べる体験」を新商品のホットサラダでも実現してくためにあれやこれやとこだわっていった結果、野菜がカップに入り切らずパウチだけでのリリースとなりました。封ができるギリギリなラインで、たくさんの野菜をパンパンに詰め込めんでいます。

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また、手軽で美味しいホットサラダをお届けするためにオリジナルのドレッシングをご用意したのですが、この開発がとにかくもう大変でした!詳しい話は企業秘密となってしまったのでここでは伏せますが、
・複雑に調合されたドレッシングの仕上がり
・いかに工場側で再現性高く量産していけるか
・冷凍状態でいかにフレッシュにお届けできるか
など開発から製造、物流まで本当にたくさんの苦労があり...(涙)

なかなか背景の部分は制約もありお伝えしきれないところなのですが、冷凍ホットサラダがリリースに辿り着くまで、管理栄養士さんのチームや製造工場の方々のたくさんの努力と工夫、ドラマがそこにはありました。

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そして、リリース後もお客様からのフィードバックを元に製品の改良を続けています。より美味しい具材に切り替えたり、ドレッシングの調合内容を修正したり、具材どうしがくっつかないように製法を工夫したりと日々磨きをかけています!ぜひアップデートを続けているGREEN SPOONを末長くお楽しみ頂けたら嬉しいです!

ちなみに私が最近ハマっているおすすめの食べ方にオートミールトッピングというのがあります。程よく水を吸ってくれて食べやすいのと、1食としての十分な満足感をより味わうことができます!

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どの商品もぜひ多くの方に食べて欲しいのですが、あえて1品ピックアップするとしたら「Oideyasu(根菜たっぷり京味噌風ジンジャーサラダ)」という商品を挙げたいと思います。こちらはレンコンやロマネスコなどの根菜がゴロゴロと入っており、さらにスペルト小麦のもちもち食感で食べ応えがクセになる一品です。味は味噌をベースに生姜と五香粉でほのかに中華なスパイシーさが漂うという...GREEN SPOONでしかきっと食べられないサラダになっていると思います。ぜひ手に取ってみてください!

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【ホットサラダのおすすめポイント】
・1/2日分の野菜を食べる体験(濃縮パウダー不使用)
・オリジナルドレッシングで味付け済み、レンジ5分で完成!
・こだわりの無添加
・オリーブオイルやビネガーなどでお好みにアレンジ!
・オートミールをちょい足しでかけるのもおすすめ!


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自分が本当にほしいと思える食を求めて...

このようにこだわりがつまったホットサラダですが、私自身が商品開発の根幹で何よりも重視しているのは〝自分が本当にほしいと思えるか〟という視点です。

試食を何度も重ねているとつい、「これって好きな人は好きそうだよね」みたいなWHO(誰に/ターゲット)が曖昧になってしまう瞬間が訪れます。明確にその製品で喜んでいる人の顔が浮かぶ場合は良いのでしょうが、曖昧な場合はきっとその製品はまだ伸び代があるはずで、原材料の各パーツや味のベースの分かりやすさ、ユニーク度合いなどを見直すようにしています。

まだ1年半ほどサービスですし、何よりもまずは自分やチームのメンバーが熱狂しているプロダクトを作れている状態が、理想の出発地点なんじゃないかなと、現時点では考えています!

具嶋

ちなみに、私自身のそうした熱狂の源は「自分が本当に欲しいものが見つからなかった」という食への課題感にあります。私はお腹が空くと生産性にがっつり影響が出てしまう自覚があるのですが、この空腹のコントロールに新卒時代からなかなか苦労してきた背景があります。

お腹ペコペコだとすっかり集中力が落ちてしまう一方で、何かを食べた後はものすごーく眠くなったり、気分が悪くなったりしてそれはそれでコンディションを欠いてしまう、という割と誰にでもありそうなこの空腹の振れ幅が私はとても大きいのです(と感じています)。

仕事への影響を出さず空腹を満たすため、プロテイン系のパウダーやナッツバー、バターコーヒーなど色々試してきましたが、私はどれも上手く続きませんでした。どうしてもお腹が空いてしまうのです。結局は「食事をしている実感」や「美味しい」「お腹いっぱい」などといった数値では表せない食の充足感が、自分にとってはとても重要な意味を果たしているのだと考えるようになりました。

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野菜で満たされる幸せ

そうはいっても私自身、菜食主義を徹底しているというわけではなく...人並みにラーメンや焼肉といったジャンルも大好きだったりします。その日食べたものが大きくコンディションに影響してしまうので、体調への気遣いも兼ねて、食生活では〝メリハリ〟を意識するようにしています。特に平日は「今日、何を食べるか」に人一倍向き合っている自覚があります。

「美味しくて、食事として満たされたいけど、重たいのは嫌で...」と、食への課題感を感じながら過ごしてきた社会人生活。最終的に今たどり着いているベストな選択肢の一つが野菜です。つまりサラダです。食事としての満腹感を実現しながらも、「美味しい!重たくない!仕事も集中できる!幸せだ!」ということで、仕事の日や、テンションをあげたい時、集中したい時は大体サラダを食べています。

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私と似たような食への課題感を持つビジネスパーソンが、もっとランチに野菜を食べるようになれば、日本のGDPだって上がる?なんてことは言い過ぎかもしれませんが、その人が食べたものは、その人の仕事や生み出すものに大きく影響すると思っています。今日食べたもの、これから食べるものは、その人の人生にだって少ながらず繋がっていくはずです!

普段、何気なく食べているものに気を遣うことは、意外と簡単なことじゃないと思いますが、そんなときにGREEN SPOONが役に立つことができたなら、それはそれはとても嬉しいです!

今回新しくリリースしたホットサラダでは、野菜を存分に楽しめるようにたくさんたくさん考えました。「野菜中心の手軽で美味しい食事を習慣にできるように」「サラダがもっと手軽に、いつでも食べられるように」との思いを込めて、〝野菜で満たされる幸せ〟をお届けしたいと思います。


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