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ブロマンス私論
Twitterで「ブロマンス」がトレンドに入っているので、ブロマンスとは何かを改めて考えてみました。
ブロマンス(英語: Bromance)とは、2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはないものの、ホモソーシャルな親密さの一種とされる。
Bromanceという単語は、bro もしくは brother(兄弟)と romance(ロマンス)のかばん語である。
ブロマンスとBLの違いは、わりと明白だと思うのです。「恋愛感情があるかないか」ではっきりと切り分けられます。感情の強さではなく、種類の問題です。男が別の男にほのかな想いを寄せている場合、その想いがLOVEならば、どれだけほんのりでも、どれだけピュアでも、それはBLに分類されるでしょう。
界隈を知らない方々がよく誤解するように、「軽めのBL=ブロマンス」ではありません。断じて。
むしろ区別が難しいのは、普通の友情とブロマンスです。
どこまでが「行き過ぎた友情」で、どこからが「ブロマンス」なのか?
そもそも「ブロマンス」とは何なのか? 男同士が、普通の友人ならやらないようなレベルでイチャイチャ、わちゃわちゃしていれば、それは「ブロマンス」なのか?
ブロマンスの二人の間に存在しているのは、たぶん友情ではありません。もちろん恋愛感情でもない。友情と恋愛の間にある、名前のない何か。
仲良しすぎる二人の男は、ほほえましいですが、そこから萌えは生まれません。友情から明らかに一歩踏み出しているからこその破壊力。
自作を例に出して恐縮ですが。
これは、度を越して仲良しな親友同士の物語です。二人のラブラブぶりが全編を通して炸裂します(本筋はコンゲームものなのですが)。でも、二人の感情は、何の蔭りもニュアンスもない、100%純然たる「友情」です。だからこの作品は、ブロマンスにはあたらないんだろうな、と思います。
ブロマンスの例として、ついったらんどの皆さんが挙げているのがBBCの「Sherlock」です。あいにく私はまだ見ていないのですが……ディーン・フジオカ主演の日本版の「シャーロック」は見ました。
あれは完全に、狙って作っていましたね。
若宮が獅子雄に、友情と呼ぶにはめんどくさすぎる感情を抱き始めている描写が、何度か出てきます。
あれがブロマンスの神髄なのでしょうかね。恋かと問われれば、そうではない。けれども明らかに、ただの友情じゃない。そういう間柄。
いや、でも、もうあそこまでいくと、「軽めのBL」と呼んでしまってもいいんじゃないかという気になりますね。LOVEの萌芽がありましたからね。
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